2人以上の決済を用いたシェア買いアプリ「カウシェ」を運営するカウシェは10月6日、「KAUCHE AWARD(カウシェアワード)」を東京・代官山にある蔦屋書店で開催した。
アワードの開催は初めて。創業からの歩みやアプリのダウンロード数が100万件を突破したことの発表に加え、出店者の表彰式などを行った。アワードの最後には、カウシェが持つ拡散力をデータで示し、共同購入サービスというSNSを介した情報の拡散力について改めて伝えた。
表彰式は、六つの部門に分けて行われた。モノ余りや賞味期限による廃棄などの問題解決に向けてサステナブルな取り組みを行った事業者を表彰する「サステナブル部門」、シェア買いというユーザーの購入するパワーを一つにまとめる力を使ってユニークな施策を行った「ユニーク施策部門」、SNSでの累計シェア数などが多い商品を販売した「バズ部門」、累計シェア買い参加人数が多かった「シェア買い部門」、ユーザーのリピート率が高い商品を販売した「リピート部門」、売り上げの金額や販売数量、リピート率、SNSでのシェア数などを総合的に評価した「KAUCHE AWARD総合部門」などで、それぞれ表彰を行った。
総合部門では、水や炭酸水を中心に販売を行っているクリックルプラスが大賞を受賞した。
拡散力を進化させる
アワードの最後は、門奈CEOが、カウシェ内の動向や今後の施策などを発表した。
カウシェ内の動向や今後の施策なども発表SNSによるシェア買いの情報拡散は、LINEが50%以上を占めているデータを公開。LINEのグループチャットによる広がりが多いとし、「カウシェは、一般ユーザーからの生の声が、発信されていることが大きな特徴だ。発信でシェア買いの仲間が増え、結果として購買意欲の連鎖が発生していく」(門奈CEO)と強調した。
また、一つのシェアに対して参加する人数が2.56人であるデータも開示。人数が増えれば増えるほど、一気に情報が広がっていくことも示唆した。
今後の施策においては、秋ごろを目安に、他のユーザーをフォローできる機能や、スタンプなどを使ってシェア買いグループ内でコミュニケーションができる機能をリリースしていくと発表した。門奈CEOは、「拡散を全力でサポートしていく。コミュニケーションを磨いていくことで、情報が広がる。SNS時代にマッチした展開でECを伸ばしていく」と話した。
アワードの終了後は、出展者も交えた懇親会を行い、それぞれで意見を交わし合った。アワードの開催中、感極まって涙腺が緩む社員も多かった。