2022.09.30

富澤商店、法人向け卸専用サイトをリニューアル 3年後に売上40億円を目指す

日本最大級の製菓・製パン材料、器具専門店の富澤商店は10月4日、法人向け卸専用サイト「富澤商店卸」をリニューアルオープンする。法人向けのEC需要の増加を見込み、発注書機能の追加や法人価格での提供などサービスの満足度向上を図った。3年後には、卸売事業全体の売上40億円(現在の2.5倍)達成を目指す。

富澤商店は、実店舗販売とEC、卸販売を通じ、パンやお菓子の材料をはじめ、器具・道具やラッピング資材、スパイス、和菓子材料、洋食材、和食材、豆、中華、エスニックにいたるまで幅広いカテゴリーの商品を扱う、製菓・製パン材料、器具専門店。

2018年に開設した法人向け卸専用ECサイト「富澤商店卸」は、業務用小麦粉だけでも100種類以上を扱うなど、富澤商店ならではの豊富な品揃えを誇り、法人向け卸専用サイトのみで扱う業務用規格商品を提供。正午12時までの注文は当日発送するという迅速な対応も支持されている。

ECサイトでありながら、デジタルが苦手な人にも馴染みやすい設計を採用しており、従来の帳簿のイメージさながらに過去の購入品一覧等を見ながら必要数を入力するだけで注文を完了できるという特徴も備える。デジタルの特性を生かし、買い忘れ防止アラームをはじめ、注文作業の効率アップにつながる機能も搭載している。

このほど、10月4日に「富澤商店卸」をリニューアルオープンすると発表した。リニューアルのポイント1つ目は発注書機能の追加。アナログ発注の手軽さをデジタルで再現して使いやすさを追求しており、ログイン後発注画面から最短3ステップで注文を完了できる。


▲発注書機能のイメージ

2つ目のポイントは法人会員価格での提供で、富澤商店のオンラインショップの全商品をより廉価に購入することが可能だ。ロイヤリティプログラムをスタートし、法人会員の購入履歴(買い上げ金額)によってランク付けを行い、ランク別の割引やクーポンの発行等のサービスも提供する。

お試し購入ができるサービスのスタートもリニューアルのポイントの1つ。法人会員でも少量注文が可能となり、新商品開発時などに活用できる。

富澤商店の法人会員は、前年比204%と大きく純増しており、2022年9月13日時点で1万4750人と9月中に1万5千人を突破する勢いだ。法人会員向けには、ECによる受発注のほかルート配送サービスも用意しているが、今後はEC需要が増加するとの考えから、今回の法人向け卸専用サイトの改良に踏み切ったとしている。

CRMに関しては、EC/ルート配送の区別なく一元的に管理し、より速く、安く、満足度の高いサービスを展開するとともに、法人会員の企業(店舗)規模や業態に応じて配送日程や配送形態を柔軟に対処するなど、より厚い信頼関係を培うための努力を惜しまない考えを示した。




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