2022.09.02

【インタビュー 】SBペイメントサービス 大出氏 × フォーグローブ 畑野氏「モバイルオーダー × PayPayで市場拡大支える」

SBペイメントサービス 大出智史氏(左)とフォーグローブ 畑野裕亮氏(右)


EC決済代行のSBペイメントサービス(SBPS)は、システム開発のフォーグローブと連携し、飲食店のモバイルオーダーの支援を行っている。フォーグローブは、LINE上でモバイルオーダーのアプリを構築できるサービス「UZ apps for LINE(ユージーアップスフォーライン、以下UZ apps)」を提供している。連携により、SBPSは同サービスに決済手段を提供している。「モバイルオーダーでは、QRコード決済の『PayPay』の利用頻度が高い。SBPSと二人三脚でサービス提供を行っている」と話す、フォーグローブの畑野裕亮社長と、SBPS 営業1部3課の大出智史氏に、両社の取り組みについて聞いた。



ゴンチャジャパンも導入


――「UZ apps」の概要を教えてほしい。

畑野:
「UZ apps」は、LINEのミニアプリの機能を使って、LINEの中に簡単にモバイルオーダーやテイクアウト、デリバリーの仕組みを構築できるサービスだ。同サービスを導入した飲食店では、ユーザーがいつも利用しているLINEアプリ上で、簡単に注文を行えるようになる。オンライン決済機能も搭載している。

企業としては、自社ECサイトや自社アプリのデータと連携させることも可能だ。1社で複数のミニアプリを展開する場合、一つの管理画面上で管理することもできる。

同サービスは現在、18社260店の飲食店に導入してもらっている。アジアンティーカフェチェーンのゴンチャジャパン様にも、全店に導入してもらった。

ゴンチャジャパン様の事例では、ユーザーがLINEの友達登録を行うと、モバイルオーダーの際に、ドリンクが1杯無料になるサービスを提供している。来店ごとにスマホの画面上でスタンプを貯められ、スタンプが10個貯まると専用のクーポンがもらえる企画も実施している。デジタルクーポンは、紙のクーポンよりも、顧客の来店頻度を高めるのに効果的で、LTVを高めるきっかけになっている。

ゴンチャジャパン様では、7月時点のモバイルオーダーの会員数が10万人に達したようだ。モバイルオーダーの利用を促進し、会員数を30万人にまで引き上げる計画だと聞いている。

大出:
SBPSでは、「UZ apps」の構築において、さまざまな決済手段を提供している。ゴンチャジャパン様のミニアプリでも、SBPSのオンライン決済サービスを使って、クレジットカードやPayPay、LINE Pay、メルペイ、Alipay、銀聯など、幅広い決済手段が利用できるようにしている。

畑野:
モバイルオーダーでは、QRコード決済の利用頻度がとても高い。特に、「PayPay」の利用率が高い。SBPSは「PayPay」をはじめとする決済手段の契約から導入までを一元化できるため、導入企業もメリットを感じてくれている。


スピーディー×UX×低コスト


――モバイルオーダーの仕組みを構築するにあたって、どういったニーズがあるか?

畑野:
モバイルオーダーはECと違い、取扱商品や業態によって、適切なユーザーエクスペリエンスが異なる。ユーザーが不便を感じない使用感を持ったモバイルオーダーの仕組みを、低コストで、スピード感をもって構築したいという企業が多い。

モバイルオーダーの仕組みの構築において重要なのは、継続的なお客さまとのコミュニケーションをどうやって行っていくかや、自社の既存のデータとどうひもづけるかといったことを、戦略的に考えることだ。「UZ apps」では、戦略的なデータの活用が可能になっている。

大出:
SBPSでは、モバイルオーダーの構築において、PayPayやLINEPayなど、業種業態に合わせた適切な決済方法を提案できる。導入の検討からサービスリリースまで、スピーディーに導入できる点も、サービスの強みとなっている




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