2022.08.17

アイスタイル、ミズが運営する化粧品専門店「東京小町」事業譲受 「@cosme」のリアルなユーザー接点を強化

コスメ美容の総合サイト「@cosme」を運営するアイスタイルはこのほど、連結子会社であるアイスタイルリテールにおいて、北部九州を中心に調剤薬局などを展開するミズの運営する化粧品専門店「東京小町」を事業譲受し、10月1日より運営開始すると発表した。リアルなユーザー接点を強化し、「@cosme」のプラットフォーム価値向上を図る。

アイスタイルグループは、コスメ美容の総合サイト「@cosme」、公式通販「@cosme SHOPPING」、コスメセレクトショップ「@cosme STORE」「@csome TOYKO」を中核とする、オンライン/オフラインをシームレスにつないだ美容プラットフォームを運営。生活者と美容プロダクトの出会いを創出している。

連結子会社のアイスタイルリテールは、「@cosme」の情報を活用したリアルとネットが融合する全く新しい化粧品小売業態及び、化粧品ショッピングサイト「@cosme SHOPPING」の企画開発・運営を担っている。

一方、「東京小町」は、北部九州を中心に調剤薬局などを展開するミズの運営する化粧品専門店。「@cosme STORE」の重要商圏でもある東京・埼玉・神奈川において、いずれも年間売上高が300億円を超える大型ショッピングセンターに店舗を展開している。

このほどアイスタイルリテールは「東京小町」を事業譲受し、10月1日より運営開始する。これにより、「東京小町 ラゾーナ川崎店」「東京小町 ららぽーと豊洲店」「東京小町 ららぽーと横浜店」「東京小町 イオンモール浦和美園店」の4店舗がアイスタイルグループの一員となる。

「東京小町」は、ブランドポリシーとして「ブランドバリアフリー」を掲げており、ラグジュアリーブランドからプチプラまで多岐に渡る品ぞろえで顧客と化粧品との「素敵な出合い」を生み出す「@cosme STORE」の事業方針との親和性が高く、シナジーによる事業成長が見込めることから事業譲受に至ったとしている。

コロナ禍以降、化粧品業界でもデジタルシフトが加速している。そのためオンライン上での情報接点や情報量はますます増大し、ブランドがオンライン上でユーザーと出会い、エンゲージメントを高めるための関連コストも増加している。

同様にEC化も非常に速いスピードで促進されたが、化粧品のEC化率は約10%となっている。今後も伸長が予測されるが、リアルでのユーザー接点がまだ圧倒的に多い状況にある。さらに「実際に試して購入したい」という化粧品特有のニーズの高さや、店舗へのアクセスが比較的良い地域が多い日本の事情も踏まえると、今後は集客力に優れた店舗や、そこで提供される体験の価値がより高まっていくことが考えられる。

アイスタイルグループは、今回の事業譲受でリアルなユーザー接点を強化することにより、「@cosme」のプラットフォーム価値を高め、化粧品ブランドのマーケティング活動に対してより有益なソリューションを提供する。同時に生活者に楽しい買い物体験を提供し、化粧品小売業界の活性化に貢献していく考えを示した。




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