2022.08.05

サムシングファン、EC事業者の動画活用に関する実態調査を公開 約9割が動画活用で売上向上を実感

動画制作サービスを提供するサムシングファンは、卸売・小売・製造業のEC/DtoC担当者に対して実施した「EC事業の動画活用に関する実態調査」の結果を公開した。調査によると、動画活用を行うEC事業者のうち、9割が「売り上げが上がった」と回答。そのうち6割が、「売り上げが1.3倍以上になった」と回答した。

「EC事業の動画活用に関する実態調査」は、卸売・小売・製造業のEC/DtoC担当者110名を対象に、2022年6月23日~6月24日に実施したもの。

「マーケティング上、動画を活用しているプラットフォームを教えてください」の問いでは、「自社サイト」の回答が63.6%ともっとも多く、次いで「越境ECサイト」(54.5%)、「ECプラットフォーム(例:Amazonなど)」(50.0%)と続いた。



動画で購入者や見込み顧客に伝えている情報を尋ねたところ、「商品の性能や品質」(55.5%)、「インフルエンサーを活用したプロモーション」(53.6%)、「商品を利用した活用場面」(48.2%)の回答が多く、商品をいかに分かりやすく伝えるかの工夫が上位に挙がる結果となった。



動画で購入者や見込み顧客に伝えている情報について、先の選択肢以外に自由回答形式で質問したところ、「ユーザーボイス」「ブランドストーリー」「新商品情報」「期間限定キャンペーン」など52の回答を得られた。



「動画活用前と比較し、動画を活用することにより売上は上がりましたか」の問いでは、「非常に上がった」が19.1%、「やや上がった」が68.2%となり、87.3%が動画活用による売上向上を実感していることがわかった。



先の問いで、動画の活用前と比較し、動画の活用により売り上げが上がったことを実感していると回答した人に、動画活用前と比べて売り上げがどの程度上がったかを質問したところ、「130%~150%程度」が34.4%、「110%~130%程度」が30.2%、「150%~180%程度」が14.6%という結果になりました。



さらに動画の活用前と比較し、動画の活用により売り上げが上がったことを実感していると回答した人に、「売上向上への要因として考えられる要因を教えてください」と尋ねたところ、「購買意欲の訴求」が66.7%ともっとも多い回答を得た。次いで「情報伝達力の高さ」が51.0%、「購入者が持っている不安の払しょく」が38.5%だった。



売上向上の要因として考えられる要因について、先の選択肢以外に自由回答形式で質問したところ、「商品理解の促進」「安心して購入できるという情報の認知」「商品イメージが簡単にできた」など44の回答を得た。

「今後、ECの動画活用において求めることを教えてください」と尋ねた問いでは、「動画内での購入リンクの提示」が75.5%、「動画視聴における詳細な数値の分析」が48.2%、「動画のどのタイミングで購入をしたかの検証」が43.6%だった。



今後、ECの動画活用において求めることの質問で、「特にない」「わからない/答えられない」以外を回答した人に、先の選択肢以外に自由回答形式で動画の活用に求めることを尋ねたところ、「認知度アップ」「ブランドの構築につなげたい」「視聴数を増やすこと」「より具体的な、ビジュアル情報力」「多角的に配信する」「印象に残る」など51の回答を得た。

これらの結果からサムシングファンは、ほとんどの企業が動画の活用により売上向上を実感しており、中でも約6割は売上が「1.3倍以上」も向上した実態が明らかになったとし、担当者の立場では、動画を活用することで購入意欲や情報伝達力を高めることが、売上向上に直結していると考えているようだとの見解を示した。

動画をEC事業に活用する企業が増えており、今回の調査においても実際に売上にも効果が反映されていることが明らかになった。また、多くの人から「動画内での購入リンクの提示」や「分析や検証」へも意欲的姿勢が見受けられたことからも、今後EC事業においてより戦略的な動画マーケティングが活発になっていくと推察している。




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