「日本ネット経済新聞」では毎年、需要が拡大しているクラウド型ECサイト構築システム【カスタマイズ対応】の構築実績やサービス内容について調査している。2020年の調査においても、ECサイト構築実績では「ebisumart(エビスマート)」がトップになった。「w2Commerce(ダブルツーコマース)」も構築数を伸ばしている。2019年からサービスを提供している「Mesia EC FANTAS(メディアイーシーファンタス)」や「Axコマース by GMO」も着実に実績を伸ばしているようだ。
調査対象はカスタマイズ対応に強みがあるクラウドソリューション。クラウド環境でサービスを提供しているが、原則的にカスタマイズに対応しないASP型のソリューションは対象としていない。対象の商品カテゴリーを特化しているソリューションも除外している。
手軽にECサイトを構築でき、機能が自動的にアップグレードされるカートASPと、カスタマイズを前提としたパッケージシステムの双方のメリットを兼ね備えたクラウド型ECサイト構築システムの需要が拡大している。参入サービスも増えており、本紙でもサービスの提供状況を定点観測している。
BtoBの引き合い増
インターファクトリーが提供する「ebisumart」は、今回も構築実績でトップになった。2010年1月からサービスを提供しており、このカテゴリーの先駆者的存在だ。
アパレル企業のオムニチャネル対応や、幅広いカテゴリーの有力企業のサイトリニューアルなどを手掛けている。近年はBtoB企業からの引き合いも多いという。
w2ソリューションが提供する「w2Commerce」は、ASP版からカスタマイズできるクラウド版まで用意しており、スムーズに移行できる点も好評だ。
リピート通販事業者向けの「リピートPLUS」もクラウド版を提供している。今回の調査からは外しているが、導入社数は380社に達し、実績を積み重ねている。商品カテゴリーやEC事業者の段階に応じたソリューションを提案できる点も強みとなっている。
その他のサービスも他社にはない特徴を備えており、構築実績を伸ばしている。