2022.06.17

【「futureshop」強化策を安原取締役に聞く】「分析」「連携ツール」「無料コンサル」の強化に手応え

フューチャーショップ 安原貴之取締役

【ECソリューションマップ2022「ECサイト構築サービス編」特集】


SaaS型ECサイト構築プラットフォーム「futureshop」を提供するフューチャーショップは、数年前から取り組んできた「レポート・分析機能の開発」「連携ツールの拡大」「オンボーディング・無料コンサルティング」に手応えを感じている。これらの施策は、単体で導入店舗に貢献するだけでなく、それぞれのサービスを持ち寄ることで高い成果を生んでいる。仕組みを提供するだけではなく、導入店舗に寄り添い、伴走型で成長を支援するフューチャーショップの取り組みについて、安原貴之取締役に聞いた。



――ここ1年間で強化した機能は?

今年2月にレポート・分析機能をリリースした。「futureshop」導入店舗なら無料で利用できる。以前から分析系の機能が欲しいという声があり、構想から3年くらいかけて開発した。

これまではGoogleアナリティクスでの分析を促していたが、Googleアナリティクスはアクセス解析なので、売り上げなどのデータを用いた詳細な分析を行うためには、「futureshop」の管理画面からトランザクションデータをCSVダウンロードして、他のツールに入れたりする必要があった。その手間をかけずに「futureshop」上で詳細な分析ができるようになった。

現状は売り上げの分析機能を提供している。自社の分析だけでなく、F2転換率(新規から2回目の購入につながった割合)の業界別レポートを見ることもできる。自社の現状を同業他社と比較して現在地を把握できる。

今月(2022年6月)中には、商品ごとのデータを分析できる機能も追加する予定だ。

――他にも新たに提供した機能はあるのか?

同じく今年2月に「店舗受取オプション」をリリースした。コンビニ受け取りやロッカー受け取りなど受け取り方法を増やすサービスもあるが、店舗受け取りはただ選択肢を増やすだけではなく、リアル店舗を持つ企業にとって付加価値のあるサービスだと考え、対応することを決めた。店舗受け取りを促進することで、商品知識や接客技術を持つ店舗スタッフと顧客の接点が増え、顧客のロイヤルティーを高めることができる。

「店舗受取オプション」の提供前から、店舗受け取りサービスを実施していた店舗もあった。注文時に通信欄などで店舗受け取りを指定してもらい、それを処理するやり方だ。それでも店舗受け取りに対応できないこともないが、運用の負荷が大きい。ある店舗さんは店舗受け取りの処理業務に半日を費やすこともあった。「店舗受取オプション」を導入してから、その業務は1時間掛からず完了できるようになったという。

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