2022.06.15

【連載<第1回>】ECとD2C市場の今と時代の変化から考える広告表現とは?

【新連載】これからのマーケティング戦略<新規獲得編>

はじめまして。株式会社ライフェックスの代表取締役の工藤一朗(くどういちろう)だ。当社ではこれまで通販・ECをはじめとした数多くの企業のブランディングの構築から新規獲得、CRMまでを、一気通貫で支援し、成功に導いてきた。この連載では、アフターコロナの新規獲得に関するノウハウを、余すところなくお伝えしていきたい。

今回は、現在のEC及びD2Cの市場状況の認識を共有するとともに、時代の変化に伴った広告の在り方についてお話していく。


コロナ禍のEC及びD2C市場の変化


コロナ禍は、ECが一般市場に根付いた2年間だったと認識している。コロナ禍によるDXの加速とともに、ECの基盤構築を進める企業も増加した。ECの立ち上げで恩恵を受けた企業もあれば、うまく恩恵を受けられなかった企業もたくさんいたのかもしれない。ただ、コロナがトリガーとなり、日本のEC・D2C市場が大きく転換したのは間違いない。


強化された広告規制


D2Cの美容健康の定期販売モデルでいうと、ここ数年で広告のガイドラインが強化されている。クリエーティブは変わってきており、「過度な表現を使わない」「薬機法・景品表示法に準じた言葉選び、画像選びを行う」といった中で、「等身大にどう魅力的に広告に投影させるか」「それに対しユーザーはどう感じるか」といったことが求められるようになっている。

コロナ禍のタイミングで、広告規制が厳しくなった。その背景の根幹には、各メディアへの「信頼性」があると考える。コロナ禍でインターネットやSNSに時間を消費する人が増えたことから、よりメディアの信頼性が問われるようになったのではないだろうか。

一時期は悪意のある、または事実とは異なる、過度な広告がはびこっていた。それらを是正していった結果、的確な情報が世の中の表に出るようになってきたと言える。私はこの広告規制について、「よい変化」だと捉えている。広告はそれぞれの商品・サービスの価値を的確に、魅力的に伝えるのが本来あるべき姿だと考えるからだ。

広告を見て、商品を知り、購入する。こういった流れが当たり前の世の中になってきた。情報をどこでも手にすることができ、無意識に入ってくる情報も多くある。そんな中、ユーザー目線からすれば、情報は、より精査しにくくなっているといえる。広告規制の厳しさばかりが目がつくが、ユーザーの立場に立ってみれば、実際はポジティブなアップデートといえそうだ。

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