2022.05.29

海産物を販売する「さっぽろ・高水」、RPP広告を有効活用 今期売上は15億円超

検索型広告を使用し、売り上げを伸ばした「さっぽろ朝市・高水」

「楽天市場」で海産物を販売するNetOneは毎年、増収を続けている。2022年6月期の売上高は、前期比 10%増の15億円になる見通しだ。モール内広告を効果的に活用したことで、成長を継続できているという。
 
同社は2015年、「楽天市場」に出店した。出店時は「楽天市場」内での認知度も低く、集客に苦労したという。そこで「楽天市場」内の広告プログラム「RPP(楽天プロモーションプラットフォーム、旧CPC広告)」を活用し、モール内検索に対応した広告を展開することで集客促進を図った。
 
「当時はRPPを活用する海産物企業があまりなかった。幸い、当社には広告運用に詳しい人材がおり、他社より優位に立てると考えた」(EC事業部 山仲章平部長)と振り返る。
 
RPPでは広告を表示するための検索キーワードを設定する必要がある。「楽天市場」内で市場調査を実施し、他社がすでに押さえているキーワードや、転換率の高いキーワードを分析した。
 
「やはり海産物の中では、『カニ』というキーワードが最もアクセスが取れる。だが、『カニ』のみのキーワードだと転換率が低い。さらに『カニ 贈呈』や『カニ 歳暮』といったキーワードの組み合わせも他社がすでに押さえていた」(同)と当時の状況を語る。
 
転換率が高く、他社が設定していないキーワードは、「カニ ポーション 鍋」「カニ 脚 歳暮」「ズワイガニ 1キロ 安い」のように、さらにキーワードを組み合わせたものだった。調理シーンを想起させるキーワードの反応が良く、検索キーワードに設定した。
 
「キーワード設定を追求したことで、新規顧客の獲得を促進できた。2016年12月度の月商は、前年同月比100%増。2017年12月度の月商も同50%増となった」(同)と言う。
 
検索キーワードの選定で成果を得た後は、「楽天市場」内のディスプレー広告の運用も開始した。顧客の購入データをもとに、購入されやすい商品を開発し、広告へ掲載している。父の日には父親に好まれる商品を複数同梱したセット商品を掲載し、さらなる新規顧客獲得に注力した。
 
今後は、カニや海産物の仕入れ価格の高騰を考慮し、サプリメントなどの販売も検討している。


「さっぽろ朝市・高水」
https://www.rakuten.ne.jp/gold/takasui/



RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事