2022.05.20

Sparty、第三者割当増資による資金調達を実施 ロレアルグループの日本における初の投資先に選定

パーソナライズ×D2C事業を展開するSpartyは5月19日、仏・ロレアルグループのコーポレートベンチャーキャピタルファンドBOLD(Business Opportunities for L’Oréal Development)を引受先とした第三者割当増資を実施した。調達した資金と、世界最大の化粧品会社であるロレアルが有する戦略的専門知識・流通ネットワークなどを積極的に活用し、よりよいサービスの提供を目指す。

Spartyは、2017年7月の創業以降 “一人ひとりの個性を価値化したい” という想いのもと「色気のある時代を創ろう」をミッションに掲げ、パーソナライズを基軸としたD2Cブランドを運営している。パーソナライズヘアケア「MEDULLA」、パーソナライズスキンケア「HOTARU PERSONALIZED」、パーソナライズボディメイク「Waitless」の3ブランドを主軸に展開し、累計会員数は50万人以上にのぼる。

このほど、仏・ロレアルグループのコーポレートベンチャーキャピタルファンドBOLDを引受先として、第三者割当増資を実施した。BOLDは、高い成長が期待できる革新的な企業に投資し、ロレアルの専門知識、ネットワークなどによって優れた起業家を支援することを目的としている。新しいビジネスモデルに対してだけでなく、プラスチック汚染や、節水、エネルギー消費などの環境課題に対するサステナブルな解決策への支援も行っている。

大量生産・大量消費で誰もが「同じもの」を選ぶ“マスの時代”。インターネットが普及し、誰もが「評判」で選ぶ“ブランドの時代”を経て、これからは自分に合ったものを誰でも簡単に「自分でつくる」“パーソナライズの時代”という流れが国際的にも高まりつつある。

Spartyでは、「自分にマッチするものを探すのは難しい」という普遍的課題に対して、答えを提示するのではなく、悩みを分かち合いながらデイリーケアをサポート。リアルとデジタルを融合させたサービスとして提供することで、既存産業を変革していくとしている。

その実現のため、今回調達した資金と、ロレアルが有する戦略的専門知識・流通ネットワークなどを積極的に活用することでパーソナライゼーションの普及や発展の最前線に立ち、より良いサービスを提供すべく努める考えを示した。舞台は日本に留まらず、2024年を目処に世界への本格進出を予定している。

今回の資金調達にあたり、日本ロレアル 代表取締役社長のジャン-ピエール・シャリトン氏は、「日本は、世界のなかで最も洗練された影響力のある美容市場のひとつです。日本では、パーソナライズされた顧客体験が高く評価されています。特に美容の分野では、“パーソナライズ” に関連する新しいトレンドやイノベーションが顕著に表れてきています。パーソナライズ美容の先駆者であり、日本のD2C市場を抜本的に改革してきたSparty 社と提携できることを大変うれしく思います」とコメントした。

Sparty 代表取締役の深山陽介氏は、「Spartyを代表する『MEDULLA』は、日本初のパーソナライズヘアケアブランドとして、これまで多くのお客様に寄り添い、成長を続けてまいりました。一方で、海外を含む競合各社も積極的にサービス展開を行っており、競争は今後も加速していくものと認識しております。このような状況のなか、ロレアルを少数株主に迎えることで、ヘアケアに限らないパーソナライズ領域において圧倒的なポジションを確立するとともに、さらなる事業成長を図ります。我々のパーソナライゼーションにおける実績と、世界の美容市場をリードするロレアルにより、日本および世界でさらに事業を拡大できると確信しております」と述べた。



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