2022.05.18

食品ECのグッドイートカンパニー、カフェ運営のカンカクを完全子会社化 飲食業界のDX推進を加速

食品のEC事業などを手がけるグッドイートカンパニーは5月18日、カンカクの発行済株式の全株を取得した。今後はグッドイートカンパニーが運営するECサイト「GOOD EAT CLUB」の事業成長を軸に、プロダクト開発および採用活動に注力し、飲食業界のDX推進に取り組む考えを示した。

グッドイートカンパニーは、「GOOD EATをつなぐ」というビジョンのもと、日本の食を愛する、すべての人の思い・体験・技術を未来につなぎ、世界中へ拡げることを目指している。食産業のエコシステムの構築に向けたサービスとして、2021年7月に日本中の愛すべき食を集めたECサイト「GOOD EAT CLUB」をオープンした。同サイトは、リリースからおよそ10カ月で累計アイテム数が1000点を突破、会員数は5倍に成長している。

一方、カンカクは、2019年8月に完全キャッシュレスカフェ「KITASANDO COFFEE」、2020年2月にパーソナライズドカフェ「TAILORED CAFE」をオープン。両カフェブランドでの複数店舗展開と並行して、独自モバイルオーダーアプリ「COFFEE App」を開発・提供している。2020年6月には、夜パフェブランド「parfait×parfait」、2021年3月にクラフトジンブランド「HOLON」のオンラインショップをそれぞれオープンし、D2C領域に参入した。2020年9月発表のコーヒー豆のオンラインショップ「Cottea」買収をきっかけに、コーヒー豆の自家焙煎機能を持ち、オンラインストア「TAILORED CAFE online store」を開始するなど、オンラインとオフライン両軸での事業成長を続けている。

グッドイートカンパニーはこのほど、カンカクの全株式を取得した。「GOOD EATをつなぐ」ビジョンの実現に向けた経営スピードの加速を見据えて取得に至ったとし、デジタル起点で食のユーザー体験を創出し、日本の食産業の更なる成長に貢献するとともに、事業拡大を目指す考えを示した。

この度の株式取得にあたり、グッドイートカンパニーの楠本修二郎代表取締役社長は、 「グッドイートカンパニーの『GOOD EAT CLUB』では、農業や漁業等に従事する生産者・加工業者・シェフといった食のプレイヤー同士、さらにはテックの技術者や買い手である消費者がつながるプラットフォームを目指しています。我々の『食産業を水平的につなげていく』強みと、カンカクの『ゼロからデジタル起点でのユーザー体験を創出する』強みを融合させることで、さらに日本の食産業へ貢献してまいります」とコメントした。

カンカクの松本龍祐代表取締役は、「コーポレートミッション『Building the next Ordinary. テクノロジーとクリエイティブの力で、新しいライフスタイルを創り出す。』を実現するべく、カンカクではオンラインとオフラインをつなぐ事業を開発・推進してきました。これはグッドイートカンパニー社が目指す方向性とも完全に合致していると感じています。そして、関連会社であるカフェ・カンパニー社のリアルにおける商品およびクリエイティブ開発力と、NTTドコモ社の圧倒的なリーチ力が加わることで、より広く多くの方々に素晴らしい食の体験を届ける、新たな事業モデルを構築できるのではないかと考えています」とコメントした。



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