2022.05.13

チャットコマース提供のZEALS、総額50億円を調達 プロダクト開発・販売体制強化に加え、NLG分野にも投資

チャットコマース「ジールス」を展開するZEALSは5月12日、総額50億円の資金調達を実施した。調達した資金は、プロダクト開発・販売体制の強化に加え、チャットコマースの海外展開や成長が目まぐるしいNLG(自然言語生成)分野に投資。「ジールス」の更なるサービス拡充を目指す。

ZEALSは、チャットコマース市場のパイオニアとして、化粧品・食品・人材・教育・通信・自動車・金融・不動産・アパレル・エンターテイメントなどさまざまな業界のエンタープライズ企業へチャットコマース「ジールス」の導入を推進してきた。特にパンデミック以降、需要が拡大する中で、国内チャットコマース市場における売上最大規模のサービスへと成長を遂げている。

このほど、政府系ファンドのJICベンチャー・グロース・インベストメンツ、Zホールディングス傘下のZ Venture Capital、日本郵政キャピタル、米国セールスフォース投資部門であるSalesforce Ventures(セールスフォース・ベンチャーズ)を引受先として35億円の資金調達を実施した。さらにみずほ銀行、三菱UFJ銀行から15億円の当座貸越枠を確保し、総額50億円の調達を行った。

チャット(=会話)ができるアプリやサービスを利用し、企業がユーザーとの会話を通じて接客体験をオンラインで提供するチャットコマースは、ECに続く販売形式、通称CコマースやCCとしてグローバルで注目を集めている。英国の調査会社Juniper Researchによると、世界のチャットコマース市場は2025年までに2900億米ドル(約35兆円)規模にまで著しく成長し、アジア地域がその90%を占めると予想されている。

ZEALSでは、今回調達した資金をプロダクト開発・販売体制の強化に加え、チャットコマースの海外展開や成長が目まぐるしいNLG(自然言語生成)分野に投資していくとしている。

今後も顧客視点でコミュニケーションを科学するユニークな進化を続けいくとし、チャットコマース「ジールス」の更なるサービス拡充を図り、日本の接客・おもてなし体験をテクノロジーの力で世界へ届ける「おもてなし革命」に挑戦していく考えを示した。

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