2020.04.17

白鳩、営業損失4600万円 配送コスト増、売上総利益率悪化

白鳩のECサイト

下着のネット通販企業、白鳩が4月14日に発表した2020年2月期決算は、営業損益が4600万円の赤字だった(前期は営業利益700万円)。配送費用の値上げによるコスト増のほか、セールの実施で売上総利益率が悪化した。前期は6カ月間の変則決算だったため増減率は不明。

売上高は52億5100万円だった。国内販売は、「PayPayモール(ペイペイモール)」「au Wowma!(エーユーワウマ)」「LOHACO(ロハコ)」の売上高が前年を上回った。

しかし、消費増税に加え、キャッシュレス・ポイント還元事業の対象外となった影響のほか、暖冬やPBコラボ商品の投入スケジュールの遅れなどにより、「楽天市場」や自社サイトの売上高は前年実績を下回った。

海外販売は、メーカー直売が競合となり、11月11日の「独身の日」の売り上げは不振だった。

売上高販管費率も上昇した。これらにより経常損失は6800万円、当期損失は1億3800万円で、いずれの利益段階も赤字に転落した。

2023年2月期を最終年度とする5カ年の中期経営計画は見直し、新計画を4月24日に発表する方針。「新型コロナウイルスのマイナス影響は中期経営計画にも影響する」(服部理基取締役)と見ている。

キャッシュレス・ポイント還元事業は6月に終了するが、「外部状況を踏まえて、すぐにV字回復するとは思っていない」(同)としている。

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