2020.04.16

北の達人コーポレーション、売上高100億円突破 快進撃も今期計画が減収減益のワケ

アジア通販サミットで講演する木下勝寿社長

1700万枚超のヒット商品


健康食品・化粧品通販を行う北の達人コーポレーションの2020年2月期における売上高は、前期比21.4%増の100億9300万円だった。「ヒアロディープパッチ」など「刺す化粧品」シリーズの累計販売枚数は、1700万枚を超えるヒット商品となり、ついに大台を突破した。しかし、2021年の業績予想では、売上高・利益とも大幅に減少する計画を発表した。快進撃に冷水を浴びせるマイナス予想の要因はどこにあるだろうか。

4月14日に発表した2020年2月期の業績を振り返ろう。


2020年2月期業績のハイライト(画像は決算説明資料からキャプチャ)

売上高、利益ともに高い成長となった。2019年2月期の増収率が57.1%増だったことと比べると売り上げ成長が鈍化しているようにも見えるが、規模が拡大している中で20%超の増収率は立派な数字だ。

「刺す化粧品」がヒット


同社は医療にも用いられるマイクロニードル技術を応用し、美容成分の浸透を図る「刺す化粧品」シリーズを開発し、ヒット商品に育てた。もともと、健康食品が主力だったが、近年は基礎化粧品が成長を牽引している。「刺す化粧品」シリーズも競合商品が出ているものの、価格や品質面で優位性を保っているという。


「刺す化粧品」シリーズが成長を牽引(画像は決算説明資料からキャプチャ)

「刺す化粧品」以外にも、オリゴ糖食品「カイテキオリゴ」や、目元美容液「アイキララ」の売れ行きも好調だ。「びっくりするほどよいものができたときにしか商品化しない」というポリシーのもと、商品開発にこだわり、ヒット商品を連発している。

マーケティングにも強みがある。独自の広告運用システムを開発し、新規獲得効率を高めている。定期購入型のビジネスモデルのため、顧客が安定的に積み上がり、高成長を維持してきた。

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