化粧品の製造やマーケティングを支援するPRENOは4月15日、モニター付きコスメ専用大型自動販売機「PRENO」の販売を開始した。
「PRENO」は大型モニターを搭載しており、タッチパネルで商品の選択や購入を行うことができる。複数商品を同時に購入することも可能。利用者はECサイトで買い物をするような流れで商品を購入できる。
キャッシュレス決済に対応しており、若者の利用率が高い「PayPay」「LINE Pay」をはじめ、「WeChat Pay」など国内外のQR決済を利用できる。6月からは非接触IC「Felica」などにも対応する予定だという。
消費者向けには「世界一小さなコスメ屋さん」、ブランド向けには「ユーザーの体験価値×OMO（Online Merges with Offline）実現」という2つのコンセプトのもと、開発に至った。
販売機能だけでなく、大型モニターを利用したデジタルサイネージ広告、サンプリング・アンケート広告としても利用できる。ユーザーがQRを読み取りアンケートに答えるとサンプルをプレゼントするといったサービス設計も可能。高精度カメラやヒートマップの設置も可能となっており、将来的にはユーザーの骨格や外見、興味、行動などのデータを収集し、AIベンチャーとともに解析することで、製品開発やマーケティングへの活用も可能になるという。
特にヒートマップは、売れ筋の商品だけでなく「ユーザーが興味を持っている商品」などの可視化でき、その情報をもとにディスプレイのレイアウトをリアルタイムで変更することもできる。商品を販売しながら、その場で売り方の改善を図ることが可能な仕組みとなっている。非接触を維持しつつ、豊かな購買体験の創造が求められるであろうアフターコロナ／ウィズコロナの販売チャネルとして選択肢の一つになることを目指す。
肥沼芳明代表取締役は、「多くのコスメブランド関係者と接するうちに、リアルの販売チャネル拡大や購買につながる価値創造の必要性を認識し、コスメ専用自動販売機に着目しました。2020年内に、渋谷区・港区を中心に60台の『PRENO』を設置することがひとつの目標です」とコメントしている。
