2022.04.08

【生鮮品EC<第1回>】「新生活シーズンにおけるプロモーション施策」会員の新規獲得・継続利用の促進狙う


【CtoC】「食べチョク」定期便サービスを充実 流通額はコロナ前の128倍に


産直品のCtoCプラットフォーム「食べチョク」を展開するビビッドガーデンは、巣ごもり需要を取り込むことで、流通総額がコロナ禍前の128倍に増加した。魚や野菜、果物などの生鮮品に加え、花の販売も開始。生産者数もコロナ禍前に比べて10倍となる6800軒に増えた。ユーザー数は50万人を突破し、商品数は合計4万点にまで拡大している。メディアへの露出も増やして認知が向上し、着実な会員獲得につなげている。


ごほうび需要を開拓


「食べチョクフルーツセレクト」は、大粒のシャインマスカット、春摘みイチゴ、高濃度マスクメロンなどを季節ごとに最もおいしいタイミングで届けるサブスクリプションサービスだ。従来はプレミアムコース(送料込みで月額4480円から)だけの展開だったが、新たにレギュラーコース(同・月額3780円から)を追加して選べるようにした。


▲「食べチョクフルーツセレクト」

利用者は女性が8割を占める。「週末のプチごほうび」(広報)のニーズを狙い、従来の量を減らし、1~2人暮らし世帯や旬の果物サブスクを試したい人に向けたプロモーションを強化している。サイトでは高級感を打ち出しつつ、店頭に並ぶ果物との差別化を図っているという。「サブスクで出会った生産者の果物を継続して購入するきっかけになる」(広報)と話す。

既存会員向けの利便性を高めるため、2月には、おいしく食べるための「生産者直伝レシピ」から、食材を探すことができる「レシピ検索機能」を開始した。レシピはカテゴリー別に見ることができ、レシピページから食材の詳細ページに直接移動ができるようにした。また、日替わりでピックアップしたレシピが検索ページ上部に掲載されるため、新たなレシピ探しに生かせる。


▲食材を探すことができる「レシピ検索機能」を開始

企業向けのサービス「食べチョク for Business」は、社員向けに食材を直接届けたり、デジタルクーポンを発行し、3万5000品目の中から選べるサービスを展開。新規顧客や既存顧客の両方を対象にしたプレゼントキャンペーンや企業の福利厚生、ギフトの需要が高まっている。企業の健康経営に関する意識の高まりもあり、食生活の提案として取り組んでいる事例もあるという。

ビビッドガーデンでは、BtoCに加え、BtoBの販路も広げることで利用者との接点を増やし、業容拡大を図る考えだ。

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