スペシャルティコーヒー(※1参照)のECを手掛けるTHE COFFEE SHOPは2014年から、ユーザーが自分でデザインできる、オリジナルのドリップバッグ(※2参照)を自社ECサイト「THE COFFEE SHOP ONLINE SHOP」で販売している。同社では、電話とメールでのみ注文を受け付けていたが、2018年にサイトを一新し、ECサイト上のフォームでの申し込みを可能にした。最低注文数も50個から15個に変更した。フォーム導入以前に比べ、月平均の申し込み件数が5倍以上になったという。
オリジナルドリップバッグについては、50種類以上のテンプレートから基本デザインを選択、好きな写真や名前、メッセージを入れることができる。ドリップバッグ一つ一つを個包装しているため誕生日プレゼントや結婚式のギフト、企業のノベルティーとしても人気だという。
同社は渋谷区で実店舗も運営している。梱包や発送は店舗で行っており、作業場の役割も兼ねているという。「メインの売り上げはほとんどがEC。実店舗があるほうが安心感を持ってもらえるし、コーヒーを体験してもらえる。販売のためというよりは広告としての役割が大きい」(萩原大智ストアマネージャー)と話す。
専門店が開店したり、展示会が開催されたりして、「スペシャルティコーヒー」に注目が集まっている。
「日本でもだいぶ認知度が高まってきている。取り扱い店舗も増え、飽和状態になりつつある。今後は海外展開も視野に入れ事業を拡大させていきたい」(同氏)と話している。
※1スペシャルティコーヒーとは…生豆の欠陥、水質基準、醸造強度など、コーヒー生産に関するさまざまな基準をクリアした、味・品質に優れたコーヒー。
注目が集まっている「スペシャルティコーヒー」
※2ドリップバッグとは…個包装されたコーヒー用のフィルター、粉入りのものもある。カップに掛けてお湯を注ぐだけで手軽にドリップコーヒーを楽しめる。
「THE COFFEE SHOP ONLINE SHOP」