2020.01.23

「コストコ」、会員制通販サイトとしての魅力が満載 【ECコンサルタントによる「勝手にECサイト分析」第239回】

今回は、19年12月10日にオンラインショッピングをスタートしたコストコのオンラインショッピングサイトについて、勝手に分析させていただきます。

コストコと言えば、日本でも人気の米国発の会員制倉庫型店。日本にも大都市圏を中心に26の倉庫を展開しています。通販はすでに米国、カナダ、英国、メキシコ、韓国、台湾などで開始しています。これにより日本全国のお客さまが有料のメンバーシップに入会することで、コストコの商品を購入できるようになりました。

コストコのオンラインショップは、基本的にすべての商品が配送料込み、北海道と沖縄は、別途配送サーチャージが必要のため、店頭と価格は異なります。

現時点で冷蔵商品の取り扱いはありません。会員登録した住所も含め四つまで登録できるため、自宅以外への配送も可能。ただし、配送日や時間指定はできませんので、ラッピングなどが必要なギフトとしての配送は難しそうです。


O2Oの仕掛けも

決済はクレジットカードのみで、店頭と同じマスターカードブランドのみ。FAQによると、オンラインでしか販売していない商品もあれば、店頭にしかない商品もあるため、完全なるO2Oを実現しているわけではありません。

ただ、通販に対応していない冷蔵商品のうち、店頭で人気のデリは、店頭受け取りの予約が可能です。バースデーで人気のケーキは、スポンジやクリームを選ぶことができ、好きなメッセージをフォント指定で予約できます。弱みを上手に強みに変えて店頭の売り上げや顧客満足度を高めています。

デジタル家電など一部の人気商品は、ログインしないと価格が表示されません。調べてみたところ、アマゾンなど他のサイトよりも10%以上安い価格で販売しています。メンバーシップの年会費を負担しても、お得に買い物ができる会員制通販サイトとしての魅力が感じられました。
 店頭受け取りの予約や会員価格の制限などの取り組みは、一般の通販事業者も送料問題やモールでの競争激化の対策として、参考になると思いますので、ぜひサイトにアクセスして、チェックしてみてください。

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