2022.02.02

ZOZO、第3四半期の商品取扱高は23.4%増 カテゴリーの拡張、販促効果拡大が寄与

ZOZOの2021年4‐12月(第3四半期)における商品取扱高は、前年同期比23.4%増の3755億円だった。今シーズンは重衣料の販売が堅調に推移している。靴や化粧品などの注力カテゴリーも順調に拡張。テレビCMやユーザー別の販促施策などのプロモーション効果も高まり、商品取扱高の拡大につながったという。

「ZOZOTOWN」の商品取扱高は、同8.0%増の2895億7200万円だった。2021年5月、9月、11月にセールイベント「ZOZOWEEK」を実施した。

夏と冬のセール開始期間にはテレビCMを放送し、集客を強化した。AI(人工知能)を駆使したクーポン施策や個別に割引を行うパーソナライズドディスカウントの取り組みも効果が高まっている。

「プロモーションにおける広告手法ミックスの最適解が見えてきている。パーソナライズドディスカウントについては、例えば LINE通知のような単純だけれども効果的な施策がある。クーポン施策の実施もAIなどを駆使し、当社独自のアルゴリズムを作り上げた結果、非常に効果的に(広告予算を)投下することができた」(澤田宏太郎社長)と話す。


靴や化粧品など重点カテゴリーを強化


靴や化粧品など重点カテゴリーの商品取扱高も堅調に推移している。靴カテゴリーでは、足型計測用マット「ZOZOMAT」対応型数を4185超に拡大したという。

2021年3月に始動した化粧品専門モール「ZOZOCOSME」は、国内外の600以上のブランドを取り扱うまでになった。女性ユーザーを中心に新規顧客を継続的に獲得できている。商品配送時にサンプル商品を同梱するなどして、新規ブランドの購入にもつなげている。


▲「ZOZOCOSME」の新規購入者数は順調に拡大

「PayPayモール」の商品取扱高は、同95.7%増の315億6800万円になった。前期に開催された「超PayPay祭」などで獲得した顧客の定着や、ヤフーによる積極的な販促費用投下が奏功し、順調に売り上げを伸ばしている。

2021年12月にエイチ・アンド・エム へネス・アンド・マウリッツ・ジャパンの代表取締役社長や、LVMHファッション・グループ・ジャパンのCEOなどを歴任したクリスティン・エドマン氏が執行役員に就任している。経営体制を強化し、ラグジュアリーブランドの誘致などを強化している。


▲クリスティン・エドマン氏が執行役員に就任

2023年8月には新物流拠点「ZOZOBASEつくば3」を稼働する予定。自動化を推進し、既存拠点よりも30%省人化する。物流の拡大、効率化を進めている。


▲2023年8月に「ZOZOBASEつくば3」を稼働予定




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