2022.02.07

ここまで来た!ECのビジュアル活用【到来!ビジュアルコマースの時代<第1回>】

【新連載】到来!ビジュアルコマースの時代~「デジタル接客力」最新強化術~

<第1回>ここまで来た!ECのビジュアル活用


EC業界に「ビジュアル全盛時代」が到来している。画像コンテンツのクオリティや幅が問われるだけでなく、動画の本格的な配信が当たり前になりつつある。背景にはコロナ禍でSNSの利用拡大、動画コンテンツの視聴時間の増加に加え、5Gなどのインフラ整備がある。販売スタッフのコンテンツ投稿ツールや動画配信ツールの進化もビジュアル活用の促進に拍車をかけている。EC業界のビジュアルマーケティングをけん引するvisumoの井上純取締役をナビゲーターに迎え、ECにおけるビジュアル活用の最前線を読み解き、EC事業者の対策について探る。


ECサイトにおけるビジュアル活用はいつの間にここまで進んだのだろうか。特にビジュアル活用が進むファッション系のECサイトでは、多くの商品画像をたくさん確認できるようになっただけでなく、商品紹介動画を配信するケースも増えている。

ユニクロなどは商品詳細ページのファーストビューで商品紹介動画が自動再生されるようになっている。動画による商品紹介は必ずしも大手企業に限ったことではないようだ。ビジュアルマーケティングプラットフォーム「visumo」を展開するvisumoの井上取締役は、「ここ1年で『visumo』を活用して動画配信を開始する事業者が50社以上増えました。次第に商品訴求する上で動画活用が当たり前になりつつある」と語る。


▲商品詳細ページのファーストビューで動画が自動再生される

さらに多くのECサイトにおいて、販売スタッフのコーディネート画像を掲載したり、インスタグラムに投稿されたユーザーの着用画像を転載していたりする。商品単体の画像やモデルの着用画像だけでなく、いろいろな人の着用イメージを確認してから、商品購入を判断するのが当たり前になってきた。ツールの進化により、販売スタッフやSNSユーザーの投稿コンテンツは今後、動画になっていく可能性が高い。


▲販売スタッフのコーディネート画像を掲載している(画像は「BEAMS」のECサイト)

他にも似たような見た目の商品をレコメンドしたり、サイズ計測ツールで視覚的に自分の体型に合うかどうか分かったりとさまざまなビジュアルを活用したコンテンツが盛り込まれるようになっている。

このようなさらなるビジュアル活用はファッション分野だけではなく、コスメやインテリアなど見た目や感性を重視する商材にも広がっている。機能や味が重要である家電や食品においても、利用シーンをイメージさせたり、調理方法を教えたりするのに画像や動画を用いて訴求するケースが格段に増えている。ECサイトにおける”ビジュアル”の重要性は日増しに高まっているのだ。

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