2022.01.30

輸入食品のECサイト「La Bella Vita」、商品部がEC運営 魅力伝えるコンテンツを発信

商品開発部 時政りさ氏

輸入食品販売の山本商店では、商品開発部のスタッフが商品の調達だけではなく、販売やPRなどECサイト「La Bella Vita(ラ ベッラ ヴィータ)」の運営を行っている。商品開発部のスタッフが調達時に聞いた現地でお勧めの食べ方などをSNSで投稿している。商品調達部ならではの情報発信がEC事業の成長につながっている。

「ラ ベッラ ヴィータ」では、イタリアを代表する伝統菓子「カントチーニ(別名ビスコッティ)」や、デンマーク王室御用達の紅茶「エーシーパークス」など、日本であまり見かけない輸入食品を多く販売している。

取扱商品の選定基準は、「百貨店に出店している高級スーパーや、成城石井などで取り扱っている少し高級な食料品をイメージして仕入れている」(商品開発部・時政りさ氏)と説明する。

EC専属のスタッフはおらず、商品開発部のスタッフがECの運営を行う理由は、商品の魅力を的確に消費者に届けたかったからだという。

「他社だと商品の仕入れは商品部、販売・PRはEC事業部が担当する。この場合、商品部が商品の魅力をEC事業部に伝える必要があり、伝える際に食い違いが生じるかもしれない。仕入れ先の思いなどが伝わらないことを避けるため、当社では商品開発部のスタッフがEC運営を行うことにした」(同)と話す。

SNSでも現地やオンラインで商談したときの、仕入れ先企業のこだわりを反映して投稿している。

「例えばカントチーニだと、『イタリアではコーヒーやエスプレッソに浸して食べることが主流。出勤前に食べたり、仕事の休憩時間に食べてリフレッシュしたりしている』旨を記載している。海塩の商品では、製造工程や苦労を記載。商品調達・商談のときに聞いた生の声を投稿することを心掛けている」(同)と話す。

今後は、広告を運用したり、SNSの投稿内容にさらに工夫したりして、集客拡大につなげたい考えだ。


「La Bella Vita」
https://labellavitakobe.com/




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