2022.01.24

楽天、「第三回 楽天市場サービス向上委員会」開催 物流、システム、SDGsなどで店舗から提案

楽天グループ(楽天)は1月17日、「楽天市場」の運営について出店店舗と意見交換を行う、「第三回 楽天市場サービス向上委員会」を開催した。地域・コミュニティ、サステナブル・SDGs、システム、物流の各分科会による活動の報告や各分科会からの「楽天市場」の改善案の提案に加え、意見交換を行った。

「楽天市場サービス向上委員会」は、「楽天市場」出店店舗による独立した任意団体である、「楽天市場出店者 友の会(友の会)」と楽天の経営陣との意見交換の場として、2021年3月から運営している。年数回開催される委員会と、地域・コミュニティ、サステナブル・SDGs、システム、物流などのトピックについての改善を協議する分科会によって構成されている。今回開催した「第三回 楽天市場サービス向上委員会」では、これまでの分科会での議論を総括し、各分科会から「楽天市場」の課題や施策についての提案を踏まえ、意見交換を実施した。

「第三回 楽天市場サービス向上委員会」には、「楽天市場出店者 友の会」に参加する「楽天市場」出店店舗に加え、楽天から副社長執行役員 コマースカンパニー プレジデントの武田和徳氏、執行役員 コマースカンパニー COO&ディレクター 野原彰人氏などが参加した。

地域・コミュニティ分科会では、コロナ禍で地元の店舗同士がオフラインでつながれる機会が減少している現状に対し、情報交換や交流ができる場として、地域ごとに店舗が集まれる地域コミュニティの創出や地域でのオフラインイベントの開催を検討してほしいという意見が出た。他にもEコマースに関する、各地の事業者とそのステークホルダーの相互理解向上のため、地域の学生向けにEコマースに関する出張授業を開催するなど、地域の将来を支える次世代への教育を支援してほしいという提案もあったという。

楽天の役員は、「オンラインでのイベント開催で非常に多くの店舗さんに参加いただけるようになっているが、コロナ禍が落ち着き次第、『楽天タウンミーティング』など各地でのオフラインでのイベントも開催していきたい」とコメントしている。

サステナブル・SDGs分科会では、店舗のSDGs取組促進を目指した、「楽天大学」講座の拡充やECCのサポート体制の強化を検討してほしいという意見が出た。

システム分科会では「商品購入時に配送予定日を表示してほしい」「商品検索時に、アイテムごとにサイズやカラーなどをわかりやすく表示してほしい」「システムに関する店舗の理解促進のため、店舗同士でシステムに関して情報交換できる場を提供し、楽天の社員にも参加してほしい」といった意見が出た。楽天の役員は、「全ての店舗さんのニーズに合ったシステムを提供することを目指し、日々改善を重ねているが、今回のご提案のように、店舗さん側から課題の優先順位を付けていただけたのは非常にありがたい」とコメントしている。

物流分科会では、店舗が物流サービスについて理解を深められる機会を提供してほしいという意見が出た。店舗や商材ごとに配送についての課題は異なるため、コンサルティングや勉強会など、店舗と楽天が各店舗の課題について一緒に考える仕組みを検討してほしいという提案もあったという。楽天の役員は、「『楽天スーパーロジスティクス』を店舗さんがより利用しやすいサービスにするために、楽天としてサポートする仕掛けが必要だと考えている」とコメントしている。

参加店舗からの提言に対して楽天の役員は、「提言いただいた内容は、まさに楽天内で検討している内容も含まれており、今回のご提案を真摯に受け止めて改善に取り組んでいきたい。今後、より多くの店舗さんとコミュニケーションし、リアルな声を聞ける場をつくり、Win-Winの関係を深められるようにシステムを改善していきたい。」とコメントしている。




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