2022.01.24

【ECモールに聞く2022年の展望】「アマゾン」露木一帆事業本部長「企業支援や利便性向上にまい進」

アマゾンジャパン セラーサービス事業本部 カテゴリー事業本部 露木一帆事業本部長


アマゾンジャパンは、中小事業者を支援する施策や、物流サービスの強化に力を入れてきた。2022年もこれまでに続き、中小企業をはじめとする多くの販売事業者のサポートや、利便性の高い配送サービスの提供にまい進していく。2021年に行った取り組みを振り返りながら、2022年の展望や力を入れていく点について、セラーサービス事業本部 カテゴリー事業本部の露木一帆事業本部長に聞いた。


――中小事業者を支援する施策に取り組んできた。2022年の中小向け支援施策は?

2022年においても、中小企業をはじめとする多くの販売事業者さまのサポートに取り組んでいく。アマゾンは20年にわたり、事業者さまの初期投資が少なく、簡単に利用いただけるサービスを提供することで、中小企業のサポートに注力している。

2020年には約16万社の日本の中小規模の販売事業者さまが日本のアマゾンで商品を販売し、その半数に当たる8万社以上がFBAを利用し、事業を拡大している。

――物流サービスの強化や、事業者による利用拡大が目立つ。物流サービスで今後力を入れていく点は?

2022年も引き続き、販売事業者さまの声に耳を傾けながら、利便性の高い配送サービスの提供に取り組んでいく。FBAや、事業者さま自身によるお客さまへの配送(自社出荷)などの配送オプションを提供している。販売事業者さまは販売商品の特性に応じ、FBAもしくは自社出荷を選択できる。

販売事業者さまのコストを低減し、より便利にFBAを利用いただけるように、「FBA新商品特典プログラム」と「FBAパートナーキャリアサービス」を用意している。

「FBA新商品特典プログラム」は初めてFBAに出品する商品に関して、在庫保管手数料を90日間無料、また返送・所有権の放棄手数料を180日間無料としている。さらに、初めてFBAを利用する販売事業者さまであれば、納品配送料が最大で1万1000円分割引になるほか、スポンサー広告におけるプロモ―ションクリックとして最大4万4000円を獲得いただける。

「FBAパートナーキャリアサービス」は、国内にあるフルフィルメントセンター(物流拠点)にFBA対象商品を納品される際に利用いただける配送サービス。現在、ヤマト運輸さまを配送会社のオプションとして選択いただくと、初回の納品配送料から1万5000円分を割り引くプロモーションを実施している。

FBAを活用することで、「配送にかかる時間と労力が軽減されると同時に、お客さまの買い物体験がより便利なものになっていると感じている」という声をいただいている。

販売事業者さまが自社出荷によって売り上げ拡大を図る上では、配送スピードの強化や、送料無料、配送の追跡情報の提供など、お客さまの配送に対する高い要望に応えることが重要だ。

一方、中小規模の販売事業者さまが、自社で配送品質の強化を図ることは難しいという声も多数みられる。こうした要望に対応するため、アマゾンに出品している販売事業者さまが、自社出荷を行う全ての商品を対象として、ヤマト運輸さまが提供する配送サービスを両社の連携により実現した特別運賃で利用できる「マーケットプレイス配送サービス」の提供を2021年に開始した。これにより販売事業者さまは、FBAに加えて自社出荷においても特別運賃でお客さまに商品を配送できるようになる。

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