2022.01.11

【新春インタビュー】協和 堀内泰司社長「顧客に寄り添う経営を加速」


化粧品や健康食品の美容ブランド「フラコラ」を展開する協和は、これまでに続いてウェブを重視した販促に取り組んでいる。顧客のニーズに応え、長く愛される「持続可能な経営」を重視。単純な単品リピート通販ではなく、ストーリー性を持って一人一人の顧客の悩みに寄り添うマーケティングにかじを切っている。堀内泰司社長に、2021年の総括と今後の展望を聞いた。


――通販売上高について、今期の着地の見通しと、来期の見通しを教えてほしい。

2022年1月期は、110億円を見込む。2023年1月期は、120億円を見据えている。通販の売り上げは2024年1月期までに400億円を目指す。ここ数年は、ウェブを軸とした顧客獲得、既存顧客育成のために地盤を固めている段階だ。顧客に長く愛され、悩みに寄り添う「持続可能な経営」を目指している。美容や健康に関わるニーズに広く応えながら、顧客による協和への信頼感や共感を高め、強固なファンづくりにつなげていく。

――ブレスレット型のIoT機器「fitbit」などを活用した顧客データの取得と、それを活用したセグメント施策にも取り組んでいる。

機器を通じて、睡眠や運動など、連続的な生活習慣のデータを取得。それを基に個々の悩みに沿った商品や生活習慣の提案を行っている。美容や健康に関わる顧客一人一人の満足を高め、「感動する顧客体験」につなげる目的だ。商品を単に販売するだけでは、持続可能な経営にはつながりにくいと思っている。

機器を活用したサポートは、月額制サービス「フラコラ プライム」の会員を対象としている。利用料金は月額480円(税込)から。この会員だけにとどまらず、「フィットビット」を自主的に購入し、日々の健康増進に役立てている顧客も多い。顧客は、商品の購入など「フラコラ」との関わりに応じて貯まるポイントシステム「フラコイン」をためて、「フィットビット」に引き換えることもできる。「フラコラ プライム」を筆頭に、「フィットビット」による生活習慣の計測を日々の生活に取り入れる人は増えており、引き合いは高まっている。

現在、定期通販サービス「フラコラ」定期便の顧客は約35万人。IoT機器を活用したサポートは、20万人の顧客に提供することを目指していく。将来的にはもちろん、利用者のさらなる拡大を図る。

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