2022.01.06

【新春インタビュー】ストリーム 齊藤勝久社長「市場は逆風も増収継続へ」


ストリームの業績が好調に推移している。2021年2-10月期(第3四半期)のEC売上高は、前年同期比3.8%増の197億2800万円と拡大。巣ごもり消費が落ち着きを見せる中、通期業績も増収で着地する見通しだ。近年は家電レンタルや中古家電販売など、家電ECを基盤に事業領域を拡大している。齊藤勝久社長に、2021年の振り返りや2022年の戦略について聞いた。


減益も販促に収穫


――今期(2022年1月期)の業績と家電市場の状況は?

コロナ禍で大幅増収増益となった前期(2021年1月期)と比較し、今期は増収減益という状況で進んでいる。

家電市場全体では、巣ごもり消費や定額給付金で活況となった2020年からの反動を懸念する声が早い段階から上がっていった。現に家電量販店各社では売り上げを落とす店舗が多く見られ、価格競争はEC・実店舗を問わず日々加熱している。

市況が悪い中、増収を維持できている現状には確かな手応えを得ている。要因としては、集客ツールの活用や出店モールとの連携強化などを進めたことが大きい。

こうした販促施策の強化から利益面では減益に転じた。だが、販促を通じて積み重ねてきたノウハウは今後の運用においても大きな収穫だった。今後、大手家電量販店各社と渡り合う上での、テクニカルな面での道筋が見えた1年だったと捉えている。

通期の連結業績についても、2021年3月に公表した予想通り増収で着地する見通しだ。

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