2020.04.08

【eBayが分析!世界が求める日本商品】フィルムカメラの人気復調の兆し


カテゴリー担当者が語る販売のポイント


「eBay」カメラ・カテゴリーの担当者は販売戦略について、このように分析しています。

販売の狙い目は3〜4月、11〜12月になります。春先は米国にて、多く支払った税金が払い戻しされるタックスリターンと呼ばれる時期になり、高額な趣味嗜好品が多く取引されます。また、冬はサイバーマンデーに代表される年末商戦期になります。多くの時間をネット上で過ごすことになるため、一通りギフトの購入が終わると、その過程で見つけたセール品などを自分自身用に購入されるケースが多々見受けられます。小売業者が一斉にセールをかける時期であることから、将来的に購入を検討していた商品の値段が下がっていれば、勢いで購入してしまうケースが多いようです。

カメラという趣味性の高い商材であることもあり、購入者からの使い方などに関する問い合わせが購入後にも多く寄せられるようです。若い購入者であれば、知識も少ないこともあり、販売者を頼ってくることもあります。実際に日本からカメラを販売されているセラーからも、「買い手から購入したカメラで撮影した画像が送られてきた」「SNSなどでつながって交流している」などといったお話も伺うことがあります。

買い手にファンになってもらいやすい商材ですので、一度購入した方向けの割り引きサービスを提供することでリピーター施策にもつながります。

良い部分も悪い部分も見せるのがポイント


「eBay」カメラ・カテゴリーの担当者は、商品ページの作り方やサービスについてはこう指摘します。

商品情報を掲載する際には良いポイントだけではなく、ダメージなどの悪い箇所もすべて開示することが重要になります。傷・ダメージが確認できるよう、高画質な画像を少しでも多く掲載することをお勧めします。


ディテールを見せるのがこつ

配送サービスも工夫が必要です。日本からは国際郵便サービスが多く利用されていますが、高額な商品であればクーリエのサービスも検討する必要があります。クーリエは早く正確な分だけ送料が高くなるため、商品の価格帯で配送サービスを使い分けることが重要です。各種の業者との契約を販売開始前に行うことで販売開始後の顧客ニーズに柔軟に答えることが出来ます。。

また、海外販売を行ううえで、基本的には返品は受け付ける前提で販売を開始する必要があることを理解いただくことが重要です。中古品であっても返送を受け付けることが前提となります。返品依頼が入った際に、発生ベースで返品対応を検討するのは好ましい対応ではありません。。販売する際に、返送費用を価格に一部転嫁するなど返品を受けつける前提で価格設定を行うことも検討したほうがいいでしょう。(例:価格に数パーセントほど返品費用を反映して、コスト捻出)

<あとがき>


現在のカメラの主な買い手はベビーブーマー世代ですが、本物志向の若い世代を中心にフィルムカメラの人気が高まっています。

特にX、Y(ミレニアル)、Z世代は、持続可能性やエコロジーの問題に対して高い関心を持っており、長く使える・長く価値を維持する高品質な商品を好む傾向があります。この傾向は今度も長く続くことが予想されるため、売り手としてもカメラの技術面だけではなく、中古品としてのメリットや魅力を伝えることが大事になってくるはずです。


イーベイ・ジャパン株式会社

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