2021.12.18

アート特化のフリマ「Artis」が本格運用スタート 「価格明示」や「審査」で買いやすさ促進

山村俊介社長

Artisは12月1日、アートに特化したECプラットフォーム「Artis(アーティス)」の本格的な運用を開始した。ギャラリー、アーティストがアート作品を出品・売買できる。山村俊介社長は「フリマアプリのアート版のようなもの」と説明している。

作品の出品手数料は無料。ギャラリーやアーティストにとどまらず、個人が所有している絵画を出品したり、出品されている作品を購入することも可能だ。個人が出品する場合は、同社が、作品が偽物でないかどうかの審査を行う。

「通常のフリマサイトは、偽物かどうかの審査はほとんど行っていない。当社のECプラットフォームは、贋作でないことを担保できるようなサービスにしたいと思い、開設した」(山村社長)と話している。


「アーティス」に出品されている作品の一例

「アーティス」が取り扱う作品は、ストリートアート、風景画、写真など多岐にわたる。こうした数多くの作品を、プラットフォーム内で検索しやすいことが特徴の一つ。購入者は、ギャラリー、アーティスト、個人出品者、価格、作品の色など、検索条件を詳細に絞り込める。

ユーザーがフォローしているギャラリーやアーティストから作品が出品されたときに、それをユーザーに通知する「フォロー機能」も用意している。

買いやすさを重視して、「アーティス」に出品されている作品の価格は、全て明示している。絵画は多くの場合、価格は明確に表記せず、「ASK(アスク)=価格は応相談」とされていることが多い。「アーティス」は消費者目線の買いやすさを大切にしている。

出品者は、「動画撮影機能」を利用することもできる。静止画だけでは伝わらない、左右から見た印象や遠近でそれぞれ見た印象を発信できる。購入後のイメージにつなげてほしい考えだ。

現在、「アーティス」はアプリでサービスを配信している。来年2月をめどに、ウェブ版の配信開始を予定している。22年12月までに流通額1億円を目標としている。


「Artis」
https://about.artis.inc




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