2021.12.19

産直通販サイト「産直OWL」、BtoBからBtoCに転換 一般消費者巻き込むSNS企画で集客

山田健介執行役常務

レッドホースコーポレーションは、産直通販サイト「産直OWL(アウル)」において一般消費者を巻き込む企画に注力し、多くのユーザー獲得につなげている。2020年3月、新型コロナウイルスの影響で、飲食店に特化したECサイトから一般消費者に向けたECサイトに変更した。SNSを活用したコンテスト企画などを実施し、集客を促進している。

「産直OWL」は、農産物や肉を生産している全国の生産者が出店する産直通販サイト。2021年12月時点で出店者数は2000人を超え、全国の生産者が集まるECサイトとして注目を集めている。

「当初は飲食店の運営者と全国の生産者をつなげたいという思いでECサイトを運営してきた。だがコロナの影響で飲食店は軒並み休業に追い込まれた。生産者が作る商品の行き場がなくなることに焦りを感じ、消費者向けのECサイトに刷新した」(山田健介執行役常務)と振り返る。

ECサイトの対象を変更した後は、SNSを使用して、さまざまな企画を開催している。

2020年7月には、インスタグラムで「まるかじりフォトコンテスト」を開催。参加条件は、家庭にある食材を丸かじりした写真とハッシュタグを添えて、投稿すること。豪快な写真を投稿した受賞者には、桃や牛肉100%のハンバーグなどを贈呈した。

受賞者数は7人。コストを抑えつつ、生産者とECサイトの認知度向上につながった企画だったという。

「投稿する画像の食材は、当社のECサイトで購入した商品ではなくてもいいため、多くの参加者を集めることができた。データを分析すると、この企画中の販売件数は増えた。企画に参加しながら、商品を買ってみようかなと思ってくれた人もいたのではないか」(同)との見解を示す。

2021年10月からは、お気に入りの生産者の情報を受け取ることができる「コミュニティ機能」も実装した。引き続きサービスの利便性を向上していく方針だ。


「産直OWL」
https://owl-food.com/




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