2020.04.07

在宅勤務のモチベーションを高めるには

先日ある商社の社長を取材した際に、テレワークの話題になりました。筆者は新型コロナウイルスの感染拡大の影響があるため、テレワークを実施するのがむしろ当たり前になってきていると考えていましたが、そうとばかりも言えないようです。その商社の社長からは、「御社では、テレワークにして、社員はみんなちゃんと働くんですか。家で仕事するとさぼってしまう社員はいないのですか」と聞かれました。

確かに、家で仕事をしているときは、気が散るタイミングが多いと、私自身がテレワークをしていて感じます。割とまじめに仕事をする方だろうなと自負している筆者がそうですから、全員が全員、集中して仕事ができるとは限らないのでしょう。

あるECのコンサルタントに取材すると、ECは完全テレワーク化がしづらい業種なのだそうです。顧客情報保護の面から、社外で受注業務などを行うことができないのです。コンサルタントは、「ECは可能な限りテレワークで仕事をするようにしても、顧客情報に関わる役職は出社せざるを得ません。管理職にしわ寄せがいくケースが多くなるでしょう」と話していました。

新型コロナウイルスの感染拡大を契機に、テレワークの導入企業が一気に増えるということが言われていますが、個人的には、まだまだ環境整備が必要だと思います。顧客データのセキュリティーの厳重化など、テレワークで業務を行う人間が、きちんと成果をだせるような、システム上の課題解決が必要でしょう。プロジェクトの進捗状況を従業員同士で常に共有できるツールの導入など、自宅でも社員のモチベーションが高まるような施策を、企業としては、どんどん採用するべきなのではないでしょうか。

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