eBay Japanは12月2日、ECモール「Qoo10」においてファッション分野の公式ブランド限定の売り場を開設すると発表した。2022年4月の開設までに300ブランドの出店を目指す。初年度の売上目標は100億円。
【＜画像9点＞新設する売り場のプレゼン資料はこちら】ファッションに特化した新たな売り場（名称未定）は、「Qoo10」内の新設コーナーとして開設する。ブランドの紹介動画を配信したり、AIを駆使して顧客の体型や好みに応じたリコメンド機能を提供したり、返品無料サービスを提供したりする。
「Qoo10」制作の動画を配信「ブランドの紹介動画の制作費や返品送料は『Qoo10』が負担する。動画は制作会社と一緒に制作し、素材感や特徴を詳しく伝える。物流やカスタマーサポートなどについても相談可能な窓口を設置し、ブランドの販売をサポートする」（Fasion室 丸山恵未室長）と話す。
ブランドの販売支援体制を構築 若い女性に人気、レディースファッションが中核カテゴリー
「Qoo10」は若い女性を中心に人気が高いECモール。会員数は1900万人に達し、月間PV数は約6億5000万PVあるという。ユーザーの78％が女性で、10代～30代が全体の67％以上を占める。2021年6月の調査では15～39歳の女性における「Qoo10」の認知度は70％以上になったという。
10代～30代の女性に人気が高い「Qoo10」出店者数は1万8100店舗あり、登録商品数は12億点以上ある。レディースファッションが全カテゴリーで最多の出品数になっており、出品数全体の28％を占める。取引件数別でも全体の23％を占める規模になっている。
会員数やPV数などが伸びている 国内有力ブランドを誘致、メリットあるキャンペーンも
2020年11月から「Qoo10」の既存出店ブランドへ新しい売り場の案内を開始している。韓国の「NANING9」「KIRSH」などに加え、国内の「ROPE PICNIC」「Honeys」「Classical Elf」などの人気ブランドと出店に向けて話を進めている。既存出店ブランドにはこれまでと変わらない出店プランで新しい売り場に出店できるようにするという。
12月から「Qoo10」未出店の新規ブランドの募集受け付けも開始する。新規出店ブランドにはキャンペーンなどでメリットを提示し、出店を促す。国内の有力20ブランドを開設までに新規誘致したい考えだ。海外の新規ブランドや既存出店ブランドなどを合わせ、2022年4月の開設までに300ブランド超を集める計画だ。
「Qoo10」https://www.qoo10.jp/
