ウェブページの表示速度計測サービスなどを提供するSpelldata(スペルデータ)は今年9月末から、なりすましメールの予防・対策に役立つサービス「
MailData(メールデータ)」を提供している。導入についての問い合わせが相次ぎ、業界内で注目が高まっているようだ。竹洞社長に「メールデータ」の強みや引き合いの状況を聞いた。
――「メールデータ」について教えてほしい。
「メールデータ」は、なりすましメールの監査、分析、対抗措置を継続的に行うサービスとなる。監査、分析、対抗措置のサイクルを継続的に実行することで、フィッシングなどの詐欺被害から顧客や取引先を守り、企業のブランドイメージを保つことができる。
導入によって、(1)自社のメールが送り先の迷惑ボックスに入ることなく、お客さまや取引先に確実に届けられる(2)自社ドメインをかたったなりすましメールの送信元の分析が容易になる(3)なりすましメールの送信元に対し、具体的な対抗策が簡単にできるようになる、という利点が得られる。
フィッシング詐欺は急増
――コロナ禍では、なりすましメールによるフィッシング詐欺が増えているのか?
急増している。巣ごもり需要の拡大でインターネットサービスの利用者が増え、通販事業者の社名をかたったフィッシング詐欺の件数は過去最大になっている。
――サービスのプラン展開や価格帯は?
提供するプランは、「プレミアムプラン」「プラスプラン」(年額、税込3万3000円)「ベーシックプラン」(同1万1000円)の3種類。
「プレミアムプラン」は、なりすましメールを送ったIPアドレスの分析や脅威の度合いの分析ができる。別途料金を支払えば、そのIPアドレスの利用停止申請も可能で、マネージドサービスも提供対象となっている。このプランの価格は要見積りだが、リーズナブルな価格だと多くのお客さまから定評がある。他社のサービス価格が予算に合わず、導入をあきらめた方は、ぜひ当社に問い合わせてほしい。
「ベーシックプラン」と「プラスプラン」は、それぞれ、主契約としてプレミアムプランが必要で、メインで利用していないドメイン用に機能を厳選して提供している。
無料トライアルに対応
――どのような引き合いがきているか?
一例を上げると、雑貨EC事業者が「プレミアムプラン」と「ベーシックプラン」を組み合わせて利用している。「ベーシック」は、運用せず保持している古いドメインを対象に、悪用されないように監視するのが目的だ。
同社は「メールデータ」の導入前、メールを確実に相手に届けるため、複数のメール配信サービスのメールサーバのIPアドレスを手動で調べてSPF(自社のドメイン名でメールを送ることができるメールサーバの登録)に登録していたそうだ。SPFはDNS参照(ドメイン名からIPアドレスを調べること)が10回までという制限があるからだ。
メール配信サービスは、動的にメールサーバの数を変更しているので、知らないうちにSPFの制限を超えてエラーになり迷惑メールフォルダに入ることがときどき発生する。これは、多くのEC事業者にとっては寝耳に水の話だと思う。「メールデータ」のサービスは、メール配信サービスのメールサーバのSPFを参照して自動でIPリストを更新してくれるので、SPFがエラーにならず確実にメールが受信箱に届くのが喜ばれている。「リーズナブルな価格なので社内で予算をスムーズに確保できた」とも聞いている。
――無料トライアルにも対応する。
先述の雑貨EC事業者も、トライアル期間を経て導入に踏み切った。トライアル期間の二週間は無料。EC事業者のメール到達状況の把握にも役立つので気軽に試してほしい。
▶▶「MailData」の詳細はこちらhttps://spelldata.co.jp/press_release/2021_09_28.html▶▶Spelldataのサービス紹介ページ「SpeedData」はこちらhttps://speeddata.jp/▶▶Spelldataへの問い合わせはこちらhttps://spelldata.co.jp/contact/inquery_for_services.html