2020.04.05

山ト小笠原商店、9日で注文5000件超 コロナで窮地の北海道グルメ救う挑戦

「北海道ふっこう『復袋』」が人気

物産展中止で行き場失ったグルメを販売


山ト小笠原商店が3月26日、「楽天市場」に出店する「北海道お土産探検隊」で発売した北海道グルメの詰め合わせ商品「北海道ふっこう『復袋』」が人気を集めている。

新型コロナウイルスの影響で北海道物産展が相次いで中止となった。山ト小笠原商店の小笠原航社長は、行き場を失った商品を少しでも売り切るため、「復興」と「福袋」を掛け合わせた「復袋」を企画した。小笠原社長の取り組みを応援する「楽天市場」の仲間などがSNSなどで「復袋」を拡散。「楽天市場」や配送を担うヤマト運輸などの協力もあり、4月4日には注文数が5000件を超えた。

土産物品店の売上も4分の1


「復袋」は「六花亭」「白い恋人」など定番のスイーツに加え、ラーメンやジンギスカン、いくらの醤油漬けなど北海道ならではのグルメを詰め合わせた商品。「常温」「冷蔵」「冷凍」と3種類に分けて、価格帯は5000〜10万円までバラエティーに富んでいる。「福袋」形式の販売のため、何が入っているかは届くまでわからないが、価格以上に魅力的な内容になっているようだ。送料込みの価格設定も購入者にとっては分かりやすい。

山ト小笠原商店の小笠原社長は、「当社は北海道の新千歳空港で『スカイショップ小笠原』という土産品店を運営しているが、新型コロナウイルスの影響で観光客は減少し、売り上げは4分の1になった。自分たちも窮地だが、当店に商品を卸しているメーカーさんも北海道物産展が相次いで中止となったことで、大変な状況であることが分かった。幸い当社には『通販』という飛び道具がある。この道具を使って消費期限のあるグルメ商品を少しでも販売できないかと考え、『復袋』を企画した」と経緯を語る。


山ト小笠原商店 小笠原航社長


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