『元祖オルチャン(オルチャンとは韓国語で「美少女」「美少年」という意味の俗語)』として日本での韓国ブームを牽引してきたホン・ヨンギ氏がプロデュースするコスメのD2Cブランド「Milk Touch」が日本でも人気が沸騰している。2019年11月に日本で公式販売がスタートしてから、1年程で売り上げは600倍に急拡大。韓国だけでなく日本でも話題を集めている。日本で「Milk Touch」を展開するCoogeeの鈴木ヒロユキCEOにブランドの魅力や、マーケティング、ECサイト構築での戦略を聞いた。
――「Milk Touch」とはどんなECサイトですか?2019年4月に韓国で販売開始され、2019年11月に日本でも公式販売がスタートしました。2020年には韓国オリーブヤングのメイク部門でカバークッションが1〜3位を独占するなど国内外の業界関係者からも注目のブランドになりました。”元祖オルチャン”として日本での韓国ブームを牽引してきたホン・ヨンギがプロデュース。「自分だけでなく、家族や友達、知人も安心して使用できるものを目指して作る」という想いから始まり 、すべての商品に誠意を込めて作ったコスメブランドです。
――「Milk Touch」が他社のブランドと違う点、強みとしている点は?「ミルクのような純粋さを大切なあなたのお肌へ」というブランドコンセプトを掲げており自分だけでなく、家族や友達など大切な人へも自信を持っておすすめできるブランドを目指し、製品づくりを行っています。
ブランドとしてはスキンケア商品に注力しています。韓国では一部の成分に特許を取得するなど、独自性の高い商品開発を行っています。スキンケア商品は、長期間使用してみないと使い心地がわかりにくいのですが、1度使用したお客様はリピートしてくれる方も多いです。一番人気は「ヘデラヘリックスバランスクリーム」という商品で、肌を落ち着かせるためのクリームとなっています。今流行りのシカクリームと同じような効果のあるクリームです。
▲一番人気の「ヘデラヘリックスバランスクリーム」(左)と「バズりマスカラ」として話題の「オールデイ ロング アンド カール マスカラ」(右)また、カラーコスメも肌にやさしい成分を配合しています。肌にやさしい成分を使用していると、発色や使い心地が良くないのでは?と思う方もいるかもしれません。納得した商品開発をするべく、長い時間をかけて滑らかな使い心地と鮮やかな発色にこだわり、試行錯誤を経た商品作りを心がけています。
現在ではマスカラがSNS上で「バズりマスカラ」として話題になり「ZOZOCOSME」のランキングでも1位を取るなど主力商品になっています。
――マーケティングで注力している点は?当社はブランド運営とは別軸で、モデルやクリエイターのマネジメント事業を行っております。そこで得た繋がりを大切に、お世話になった方々に「MilkTouch」の商品を使っていただいたりもしています。
ブランドコンセプトでもある「誠実さ」をプロモーションにも表現するために、送りつけるようなギフティングをすることはなく、人と人との繋がりを大切に、お歳暮を贈るような気持ちで、レビューを書いて頂いている方、使って頂いている方を中心にお送りさせていただいています。