2021.10.30

タンスのゲン、スマホアプリの提供の狙いは? 「実店舗以上のサービス」目指す

橋爪裕和常務取締役

家具EC大手のタンスのゲンは10月21日、自社ECサイトのスマホアプリを提供開始した。アプリ内での販売や情報発信を通じ、スマホでの顧客接点を強化。利用者層の拡大を図っていく。

自社ECサイト「タンスのゲン本店」と同様の商品ラインアップを持つ、「タンスのゲン本店アプリ」をリリースした。商品販売や問い合わせもアプリ内で完結する。


本店機能を持つスマホアプリを提供開始

タンスのゲンは2002年、「楽天市場」への出店を通じてEC事業を開始。以後、ECの老舗店舗として事業拡大を続けている。2021年7月期の売上高は227億2037万円。

ECモールでの多店舗展開を続け、現在12サイトを運営している。「タンスのゲン本店」の機能拡張も続けている。「当社が目指すのは実店舗以上のサービス提供。お客さまとの距離が最も近い『本店』の強化は、その上でも注力点だ」(橋爪裕和常務取締役)と言う。

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橋爪裕和常務取締役

昨年は「Shopify(ショッピファイ)」を導入し、「タンスのゲン本店」を刷新した。今回のアプリ提供も自社サイトのCX(顧客体験)向上を図るものだ。

「説明動画などを活用し、より分かりやすい形で商品の魅力を伝えていく。特集記事などアプリ独自のコンテンツも拡充していく」(同)と話す。

プッシュ通知によるイベントやクーポンの告知、各種SNSとの連携などにより、スマホでの情報発信と動線整備を行う。

「アプリを通じ、ネットにある一店舗ではなく、『タンスのゲン』というショップをしっかりと認識いただいた上での利用を促していきたい」(同)と意気込みを述べる。


「タンスのゲン」
https://www.tansu-gen.jp/



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