2021.10.22

【最強の「Shopifyパートナー」特集】Shopify Japan 徳満氏に聞く「パートナープログラムの魅力」


日本でも盛り上がりを見せるコマースプラットフォーム「Shopify」だが、その魅力はプラットフォームの機能やサービスだけでなく、それをベースに構築や運用を支援するパートナーの盛り上がりにあるという。国内のパートナー育成に注力し、その活性化を図るShopify Japan パートナーシップ兼事業開発部長 徳満泰彰氏にパートナープログラムの内容やその魅力について詳しく聞いた。



パートナーは4種類、インセンティブを一部拡充


――Shopifyパートナーとは?

パートナーには、エージェンシーパートナー(開発パートナー)、アプリ開発パートナー、テーマ開発パートナー、アフィリエイトパートナーの4種類がある。

エージェンシーパートナーは、「Shopify」でECサイトの制作する事業者のこと。メインのパートナーだ。

「Shopify」はアプリをインストールすることで機能をカスタマイズできる仕組みをもっているが、アプリ開発パートナーはそのアプリを開発し、「Shopify app store」というマーケットプレイスで販売できる(無料提供も可能)。

テーマ開発パートナーは、サイトのデザインをカスタマイズするためのテーマを開発する事業者のこと。テーマもマーケットプレイスで販売できる。アフィリエイトパートナーは、「Shopify」をメディアなどでアフィリエイトとして紹介する事業者のこと。


Shopify Japan パートナーシップ兼事業開発部長 徳満泰彰氏

――パートナーへのインセンティブの形態は?

エージェンシーパートナーには、マーチャント(EC事業者)が「Shopify」を使い続ける限り月額利用料の20%をインセンティブとして還元している。

アプリ開発パートナーとテーマ開発パートナーには販売したアプリやテーマの売り上げの80%を還元していたが、今年6月のイベント「Shopify Unite 2021」においてレベニューシェアの条件を変えるという発表があった。変更後は100万ドルの売り上げに達するまで、「Shopify」はレベニューシェアをもらわないようにした。100万ドルを超えてからは、売り上げの85%を還元する。売り上げが一度100万ドルを超えたらその後、ずっとインセンティブを取るのではなく、これは毎年リセットされる。

アフィリエイトパートナーには、紹介したマーチャントが契約を開始した場合、2カ月目までの月額利用料を全額還元している。


「Experts」「Plus Partners」2つの認定プログラム


――エージェンシーパートナーにおける認定プログラムの種類は?

申し込んだら誰でもShopifyパートナーと名乗ることができる。一方で実績を積み重ねているパートナーを認定する取り組みがある。「Shopify Experts」は原則、5件以上の制作実績があり、コミュニティに参加してくださるパートナーを認定している。

「Shopify Plus Partners」は、「Shopify Plus」での制作実績に加えて、当社が提供するドキュメントをチームで理解して頂き、その内容について確認する課題をクリアし、さらに当社に実際のプレゼンをしていただき、条件をクリアしたパートナーを認定している。「Shopify Plus」のインセンティブは、通常のパートナーが月額利用料の10%なのに対し、「Shopify Plus Partners」は20%提供している。

日本では中小企業の導入が多かったが、昨年末くらいから大手企業の引き合いが増えており、「Shopify Plus」のニーズが高まっている。「Shopify Plus Partners」は昨年まで5社あったが、今年に入り2社追加し、計7社になっている。

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