全てがコミュニティになっている
――「Shopify」を活用する魅力は？黒瀬：ストアに追加できるアプリがたくさんあり、簡単に新しい機能を実装できる。実際、使ってみて駄目ならすぐに外すこともできる。カジュアルに機能を付け外しでき、さまざまな機能をテストできるのは魅力だ。
南茂：アプリの豊富さも良いが、すぐ実装できるというスピード感がすごいと思う。「明日からメルマガやろう」と思ったら、それに合ったアプリを導入してすぐに実行できる。時間はお金じゃ買えないので、この価値は大きい。他にもノーコードで触れる部分がどんどん増えている点に注目している。当社は「ブランドの世界観に合わせたデザインにしたい」「自由に表現したい」という案件が多く、ノーコードもしくはローコードでフロント部分をカスタマイズできるのは、とても魅力的。1カ所修正するのに都度多額の修正費が発生する運用からは解放される。1つのプラットフォームでスケール（規模を拡大）しやすい点も魅力。ステージに合わせてソリューションを変えずに、プランをアップグレードするだけで使い続けることもできるので、クライアントに「スモールスタートで行きましょう」という選択肢を提示できる。
フラクタ 執行役員 One by One局 共同局長 南茂理恵氏井澤：「Shopify」が提供しているのは、コミュニティだと思っている。一般的なECプラットフォームは、システムを売っている。「Shopify」はコマースの体験そのものを売っており、全てがコミュニティになっている。システムを活用してマーチャントが良くなるためには、それを支えるパートナーが必要であり、パートナー同士の活発なコミュニティが世界中でできている。通常、パートナー同士は競合になってしまうが、お互い情報を交換し合い、一緒に本まで出している。他のECプラットフォームにはないことだ。
黒瀬：「Shopify」が得意なパートナーは海外にたくさんいるので、国内の知り合いのパートナーが手いっぱいのときは、海外のベンダーに依頼している。すると結構、早く安くやってもらえたりする。パートナーネットワークの広さも大きな魅力だ。余談だが私の妻がカンボジアで大学を運営していて、ITの勉強をした卒業生に仕事を依頼することもある。「Shopify」の情報は、英語で検索したらいっぱい出てくる。カンボジアは英語圏ではないが、日本人より英語が得意なので情報のキャッチアップも早く、しっかりと仕事をしてくれる。
