2021.10.20

小売DXのフェズ、総額約11.5億円を調達 ドラッグストアなどのデータマーケティングを支援

小売業界のDXを推進するフェズは10月13日、既存投資家のニッセイ・キャピタルをリードインベスターとし、Incubate Fund US, L.P.、SHIFT、MTG Ventures、フォースタートアップスキャピタルを引受先とするシリーズCラウンドの第三者割当増資並びに、既存取引銀行等からの融資により、総額約11.5億円の資金調達を実施した。調達資金は組織体制・採用強化等に活用し、事業拡大の加速を目指す。

フェズは、「小売業界の変革パートナー」として、小売・メーカー両社の売上が向上するよう、データを基に「両社の売上アップに繋がるマーケティングを支援するOMOプラットフォーム事業」と「売上が伸びる店頭づくりを目指す小売DX事業」を展開するリテイルテック企業。ドラッグストアチェーンを中心とした複数小売事業者とパートナーシップを組み、約8000万以上(2021年6月時点)の消費者IDと連携しており、各小売事業者の許諾を得た際に利用が可能となっている。

さらに、小売事業者の売場計画や店頭実現率、販売実績や施策効果等、すべてをデータで可視化できるプラットフォームを構築し、小売事業者の売上アップ、業務効率化に貢献する事業も2021年より展開。データを元に、実店舗で売上が伸びるファクトを解明するだけでなく、当プロダクトが小売事業者本部で練られるMD戦略や各商談などの基本インフラとなることを目指している。

今回、既存投資家のニッセイ・キャピタルをリードインベスターとし、Incubate Fund US, L.P.、SHIFT、MTG Ventures、フォースタートアップスキャピタルを引受先とするシリーズCラウンドの第三者割当増資並びに、既存取引銀行等からの融資により、総額約11.5億円の資金調達を実施した。今回の資金調達は、既存投資家に加え、事業シナジーが見込める新規投資家からの調達となる。

事業拡大および事業展開の加速を目的とした資金調達となり、調達資金は組織体制・採用強化等に活用予定となっている。今後も、「小売業界の変革パートナーとして、 日本の消費を元気に。」するべく、ソリューションを強化していくとしている。

今回の資金調達にあたり、フェズ代表取締役 伊丹順平氏は「「我々が向き合っている小売業界は、約1000万人以上の人が関わり、かつ市場規模は140兆円と言われる巨大なマーケットです。 巨大市場だからこそ、この小売市場に変革を起こすことが、インパクトとなり価値を感じております。変革を起こすには、購買の状況や店頭の状態等をすべてデータ化・統合・活用することが重要だと考えており、弊社もその点に注力して事業を推進してきました。海外では、リテイルテック市場が急成長しており、小売事業者がデータを有効活用し、メーカーを巻き込みながら便益をもたらす取り組みが積極化しております。今後、フェズは現在連携するデータに加え、小売事業に関わるすべてのデータをプラットフォーム化し、小売事業者・メーカー双方にとって最適なプロダクトを提供し、国内のリテイルテック領域をリードする企業となるべく挑戦してまいります」とコメントした。

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