2021.10.13

【「多モール化」成功のコツを聞く】森源商店、コロナ禍にEC売上倍増 「dショッピング」が「楽天」迫る勢い

森源商店 取締役 水谷和弥氏


単一モールへの依存は良くない


――多モール展開はすべきですか?

どこか一つのモールに依存するのは良くないと思っています。もちろん主力モールの売り上げを下げた方が良いのではなく、主力モールに注力しながらも、それ以外のモールにもしっかりと取り組むことで、バランスよく成長できると考えています。

注力したら伸びるモールがあるのに、「『楽天市場』以外はあまり売れない」と仲間内で話している店舗もあります。それは他のモールでの売り方が分かっていないだけだと思います。リソースを割いても売り上げが上がるか判断しにくいから、思い切って注力できないのかもしれません。当社はそういう店舗が多いからこそ、多モール展開にしっかりと取り組むことで競合に差を付けられると考えています。

――多モール展開で増える運営面の負荷をどう抑えていますか?

効率化が好きなので、運営面で効率化できることはしています。ツールの情報収集を積極的に行い、気になるツールはベータ版から試し、ベンダーと意見交換して、開発段階から関わっていくこともあります。

他にも「やること」「やらないこと」を早いタイミングで明確に決めることを意識しています。例えば当社はSNSをやっていません。発信力を高めるにはやった方が良いでしょうし、素晴らしいサービスだと思います。ただ、ほとんどの店舗がSNSに取り組んでいますが、実際、結果が出ている店舗は少ないと感じています。中小の店舗だとSNSを開設しているけど、ほとんど更新していないところもあります。「できないならやらない、やるからには勝つ」という考えで、中途半端にやるくらいなら、明確にやらないという判断をしています。その方針をスタッフにもしっかりと伝えることで、やるべきことが明確になり、業務の効率も上がると思っています。

多モールに出店していますが、社員は10人くらい、パートスタッフが20人弱くらいの体制で運営できています。


「食の達人 森源商店」dショッピング店
https://shopping.dmkt-sp.jp/partner/morigen/?pcode=061

「dショッピング」
https://shopping.dmkt-sp.jp/



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