2021.10.09

介護食通販のヘルシーネットワーク、通販売上3%増の38億円に 冷凍弁当の需要が拡大

営業本部 営業二部 次長 多和田幸広氏

介護食のカタログ通販などを手掛けるヘルシーネットワークは、自社ECサイト「ヘルシーネットワーク オンライン」を含む通販の売れ行きが堅調に推移している。今期(2021年9月期)の通販・EC売り上げは、前期比3%増の38億円となる見通し。足元では、特に冷凍弁当の引き合いが高いという。

冷凍弁当の需要が伸びているのは、従来の顧客に加えて、コロナ太りを気にして健康志向の人が増えたことが理由の一つとみている。冷凍弁当は冷蔵弁当に比べて日持ちし、ストックしやすいことも強みだ。個人の顧客だけでなく、病院や施設が「万が一クラスターが発生したら、患者や利用者に食事を提供することが難しくなる」という理由で、冷凍弁当の買いだめを希望することが多かったという。

多和田幸広営業本部営業二部次長は、「売上高に占めるECの割合は増えている」と話す。顧客の年齢層が高いため、電話やファクスといった手法の注文が大半だが、足元ではECが3割強になった。


ECやカタログで豊富なラインアップを展開する

一方で、コロナ禍では対面営業が難しくなった側面もある。コロナ前は病院などの施設で、介護食のカタログ通販につながる提案を行ってきた。

新たな認知拡大の手法として、昨年9月から、医療従事者を対象にした無料のオンラインセミナーを実施。これまでに合計4回開催してきた。オンラインセミナーは約4000人が視聴する回もあるという。

今後は既存顧客の継続率向上や、客単価向上が施策の中心となる見込みだ。来期(2022年9月期)も今期同様に、堅実な売り上げの積み上げを目指す。


「ヘルシーネットワーク オンライン」
https://www.healthynetwork.co.jp/




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