2021.10.09

越前かに問屋「ますよね」、カニの食べやすさ追求 独自カットで差別化

橘高友樹社長

楽天市場でカニを販売する増米商店は2008年から、「ビードロカット」というカット技術を取り入れ、より食べやすいカニを顧客に提供している。ビードロカット導入後、注文数が増加している。毎年増収を続け、2021年8月期の売上高は前期比30%増だった。

ビードロカットとはカニの脚の殻を半分だけむいた「半むき身」状態にするカット方法。増米商店は業界で初めて脚部分に加えて、関節部分までを半むきにするWカットを導入している。ビードロカットも他社と比べ、深くカットしているため、身が取りやすく食べやすいという。

殻から身を取り出すのが面倒くさい人や、家事で忙しい主婦に最適な商品だ。

増米商店は自社独自技術のWカットにより、他社と差別化を図ることができた。カニに対する一般消費者の概念を変えるため、ビードロカットを取り入れたという。


ビードロカットを取り入れ、食べやすさを追求

「カニは殻付きで食べにくいのが当時の一般的な考えだった。全部殻を取ってしまうとおいしくない。殻の少し上側をカットして販売したこともあったが、『取り出しにくい』という声が寄せられた。カニのおいしさを維持しつつ、楽に食べてもらえるのがビードロカットだった」(橘高友樹社長)と語る。

増米商店で販売しているカニはタラバカニ・越前カニ・ズワイガニと多くの種類を取りそろえている。カニの脚だけでなく、姿身やカニみそも販売している。

「当社で販売しているカニはカナダやロシアなどから仕入れている。初めて仕入れるときは、現地に行ってカニをしっかりと吟味する。納得したものしか仕入れていない。商品のクオリティーの高さも当社の強みだ」(同)と話す。

橘高社長は今後もカニの需要は高まると考えている。顧客が買いたいときに品切れを起こさないよう、在庫管理と流通の強化に注力していくという。


越前かに問屋「ますよね」
https://www.masuyone.com/





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