2021.10.04

アップル流通、急ピッチで設備投資 通販・EC需要の急増に対応

メインのBtoC物流拠点である「きらめき野センター」

福井県と福岡県に計7つの物流拠点を置き3PL事業を行うアップル流通は、需要の急増に対応すべく、急ピッチで設備投資を行っている。昨年11月には、九州・福岡の物流拠点を、2500平方メートルの広さの拠点に移転した。今年10月には、福井県内の拠点に3台目となる自動梱包機を導入することを予定している。これにより、ネコポス・ゆうパケットへの自動機での対応が可能になる。本社隣接地では、新倉庫の建設を進めており、年内の稼働開始を予定しているという。低コストでありながら、誤出荷率1ppm(100万分の1)以下を達成するなど、高品質なサービスを実現している点が高く評価されている。

同社では、福井県内に6拠点、福岡県内に1拠点を設けており、物流拠点の総計延床面積は、計2万5000~3万平方メートルにもなる。福岡県内の拠点は昨年11月に、従来比6倍以上の広さを持つ施設に移転した。

高まる需要に対応すべく、現在は、福井県内の本社隣接地に、延床面積4000平方メートルの新倉庫を建設中だ。年内の稼働開始を予定している。

年間650万件の出荷実績を達成しており、通販案件の約8割を、健康食品・化粧品が占める。化粧品・医薬部外品の製造業許可を取得しているため、化粧品・医薬部外品の、ラベルの貼り付け、セットアップ・アッセンブル、ロット管理、チラシの同梱なども、拠点内で行える。

同社では、宅配便用とポスト投函用の2種類の自動梱包機を導入するなど、これまでも省人化・高品質化を図ってきた。10月には、3台目の自動梱包機の導入を予定している。新たに導入する自動機では、日本郵便の「ゆうパケット」だけでなく、ヤマト運輸の「ネコポス」への対応も可能。通常稼働だけでも、1台で1日に8000件超の荷物に対応できるという。

手作業から、自動梱包機での作業に切り替えることにより、同社内比で10%弱のコストダウンにつながるという。

同社の最大の強みは、価格競争力の高さにある。福井県内の物流拠点の土地代は、関東エリアに比べると約半分だという。その分を、顧客企業にコストメリットとして提示できるのだ。本州の中心に近い福井県というロケーションからくる翌日配送エリアの広さも、同社の強みだとしている。現在は、福岡との2拠点分散出荷も可能だ。

配送品質の高さも同社の強み。同社では、誤配などの事故率を1ppm以下に抑えているという。システムによる配送管理が行き届いていることが、事故率の低さにつながっているとしている。

同社によると「首都圏の物流拠点を利用してきた通販事業者が、BCP(事業継続計画)の要請などもあり、西のエリアへと物流拠点を分散させる動きを加速させている。コスト・品質に自信がある当社に、ぜひお任せいただきたい」(生川英邦営業企画部部長兼東京営業所長)と話している。


「アップル流通」
https://www.web-apple.jp/




【ECソリューションマップ2021「物流編」】特集ページ
https://netkeizai.com/articles/detail/4749





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