2021.10.04

定期(サブスク)の解約理由トップは「〇〇」 解約防止でLTVアップ【単品通販(D2C)】


解約ではなく“休止”に誘導


したがって、定期コース(サブスク)の解約率を下げるには、解約の申し出に対する対応がカギになってくる。

ダメな単品通販(D2C)会社は、お客さまから「定期(サブスク)を解約したい」という申し出があると、「かしこまりました」と機械的に解約を受けてしまう。理由によっては、うまく対応すれば解約を防げたかもしれないのに、こんな対応はあまりにももったいない…。



お客さまから「定期(サブスク)を解約したい」という申し出があったら、コールセンターのスタッフはまず、解約理由を尋ねることが必要だ。そして解約理由が「商品が余っている」であれば、解約ではなく“休止”に誘導しよう!

具体的には、商品が何個(何ヵ月分)余っているのかを聞き、3個(3ヵ月分)余っているのであれば、「では3ヵ月間お休みして、また3ヶ月後に再開させていただきますね~!」と、お客さまに余計な時間を与えず、こちらのペースに持ち込むのである。


それでも解約した人には再開の提案を



中には、いくら“休止”を提案しても、「解約したい」と言い張るお客さまもいるだろう。そんなときは解約を受けるしかないが、解約を受けるだけで終わってしまってはダメだ!!

商品が3個(3ヵ月分)余っているのであれば、3ヵ月後にメールとDMを自動送付するように設定し、アウトバンドリストも抽出されるように自動化するのである。つまりはちょうど商品がなくなる頃に、「定期(サブスク)を再開しませんか?」とアプローチするのだ!

じっと待っていても、残念ながら一度定期(サブスク)を解約したお客さまが自主的に再開の連絡をくれる可能性は低い。しかし、こちらから再開のアプローチすることで、そのお客さまが“復活”する可能性が一気に高まるのである!

このように、「商品が余っている」ことを理由とした解約に上手に対応するだけで、定期コース(サブスク)の解約が減り、結果的にLTVもアップする。

あなたの会社では、お客さまの解約の申し出にうまく対応できているだろうか?もしできていなければ、コールセンターのトークスクリプトを改善して、今すぐにでも実行してほしい!


【売れるネット広告社 代表取締役社長 CEO 加藤公一レオ プロフィール】



1975年ブラジル・サンパウロ生まれ、米国・ロサンゼルス育ち。西南学院大学経済学部卒業後、三菱商事株式会社に入社。その後、Havas Worldwide Tokyo、株式会社ADKホールディングスにて、一貫してネットビジネスを軸としたダイレクトマーケティングに従事し、担当した全てのクライアントのネット広告を大成功させる。その実践経験とノウハウをもとに、ネット広告のレスポンスを確実にアップさせてしまうため、クライアント企業から『レスポンスの魔術師』との異名をとる。

「やずやベストパートナー賞」受賞。「Webクリエーション・アウォード Web人貢献賞」受賞。「EYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー ジャパン九州地区」受賞。広告・マーケティング業界のオリンピック「アドテック」で3年連続人気スピーカー1位。「全日本DM大賞最終審査員」や「米国 International ECHO Awards審査員」、「九州インターネット広告協会の初代会長」も務めた。

著書に「単品通販“売れる”インターネット広告」(日本文芸社)、「100%確実に売上がアップする最強の仕組み」(ダイヤモンド社)、「伝説のEC猫レオレオ 売れるネットショップ繁盛記」(impress Digital Books)。単品通販(D2C)のネット広告の費用対効果を最大化するクラウドサービス「売れるネット広告つくーる」を監修。



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