2020.04.01

<独占記事>青汁王子からバトンを受けた片岸憲一氏 「ファビウス」社長就任の経緯は?

ファビウス 代表取締役社長 片岸憲一氏


ブランドを立てる


──社名変更はどういった目的からか。

三崎氏の個人会社を引き継いだというよりは、「ファビウス」というブランドを会社ごと引き継いだという認識が当初からあった。「メディアハーツ」という社名が、(三崎氏)個人にひも付いて捉えられがちだったこともあり、ブランドをより立てていくという意思も込め、ブランド名に合わせた形での社名変更に至った。


──社長就任後に取り組んだことは。

社内組織構造の見直しを行った。就任当時のファビウスは、各チームの権限や役割が不透明な部分が多々見受けられた。チームを部署化して役割を明確化させた。それに伴い、人事制度と評価制度を打ち出したことが、就任後すぐに着手した改革だ。
「社長が言ったこと=会社の意志」だと、ただの独裁国家になってしまう。各分野の専門家が集まり、最適な意思決定を協議する経営会議を整備したり、各部署の権限を明確化したり、組織としての仕組み作りを強化した。


──三崎前社長とは異なるアプローチでの組織作りということか。

前職のときもそうだが、個人に頼り過ぎない経営スタイルが自身の中にある。コンテンツにおいても大ヒット商品がもたらす一過性の成功に依存し過ぎないよう気を付けている。長い目で見た会社経営では、組織が一枚岩となり、着実に事業を遂行していくことが重要となる。そういう点では前体制とは異なる組織作りかもしれない。


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