2021.09.24

ネットプロテクションズ、MY.Alpha Managementから約10億円を調達 株式価値評価額は1060億円超に

ネットプロテクションズホールディングスは9月24日、アジア最大級の投資顧問会社MY.Alpha Managementが運営するファンドを引受先とする約10億円の第三者割当増資ついて合意したと発表した。加えて、アドバンテッジパートナーズがサービスを提供するファンドから、MY.Alpha Managementが運営するファンドに対して、総額約17億円の既存株式譲渡を行う。調達した資金は、事業拡大にむけた新規機能開発及びプロモーション活動の強化等に活用する。

ネットプロテクションズホールディングスは、MY.Alpha Managementが運営するファンドを引受先とする約10億円の第三者割当増資について合意するとともに、アドバンテッジパートナーズがサービスを提供するファンドから、MY.Alpha Managementが運営するファンドに対する総額約17億円の株式譲渡を行う。今回の資金調達及び株式譲渡により、ネットプロテクションズホールディングスの2021年における資金調達の総額は80億円超となり、今回の資金調達を前提とした同社の株式価値評価額は1060億円超となる。

MY.Alpha Managementは、2021年9月1日時点で約100億ドル(約1.1兆円)の運用資産を持つ世界有数の投資運用会社であるYork Capital Managementのアジア部門がスピンオフした投資顧問会社。スピンオフに伴い、2021年9月1日時点で約35億ドル(約3900億円)の運用資産を持つ新運用会社となった同社は、グローバルな投資運用会社によるアジア部門のスピンオフにより誕生した投資顧問会社としては過去最大となる。

ネットプロテクションズホールディングスは、アジア圏を中心に多様な企業への投資を行っているMY.Alpha Managementに自社株式を長期保有してもらうことで、グローバルな観点からの経営示唆を得られることが期待でき、さらなるガバナンス体制強化を目指す上での良好なパートナー関係を構築できると考え、今回の合意に至ったとしている。今回調達した資金は、事業拡大にむけた新規機能開発及びプロモーション活動の強化等に対応するための財務基盤強化等に活用していくとしている。

今回の資金調達実施にあたり、MY.Alpha ManagementのCEO、山口昌彦氏は、「ネットプロテクションズは、世界各国のBNPL業者に先駆けて2002年にサービス提供開始して以来、日本国内での後払い決済で40%超の市場シェアを有するトッププレイヤーとして市場の成長を牽引してきた企業です。過去20年間の事業運営により蓄積された3億件超の取引データを用い、広範なリスクプロファイルの取引を対象としつつ、未払率を抑えられる独自の与信モデルの強みを活かし、今後も日本のBNPLにおけるリーディングカンパニーであり続けると確信しております。特に、世界でも稀なB2B向けのBNPLサービスである『NP掛け払い』に関しては、顧客数、顧客内浸透率、および顧客自体の売上伸長の三乗の成長を享受することができる事業として高いポテンシャルを有していると考えております。上記の観点を踏まえ、ネットプロテクションズは弊社による出資により、更に成長を加速させることができる企業であるとの確信の至り、今回の資本参加の決断をさせていただきました。大きな潜在市場を有するBNPLにおいて、長期にわたる事業成長を実現できるよう経営陣を支援してまいりたいと考えております」とコメントした。

また、ネットプロテクションズホールディングスの代表取締役、柴田紳氏は、「この度、日本のBNPLサービスのリーディングカンパニーとして当社を評価いただき、MY.Alpha Managementから資金調達を行えたことを、心より嬉しく思います。MY.Alpha Managementの広範なネットワークや数多くの投資実績による知見にもご協力いただきながら、国内外を問わずサービスや企業価値の成長を加速させていきます。今回の投資により、加盟店様及び利用者様にはこれまで以上の利便性を提供できるようになると考えています。当社は『つぎのアタリマエをつくる』をミッションに掲げ、後払い決済のリーディングカンパニーとして、これからも事業拡大・成長を続けてまいります」と述べた。



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