数百種類のアイテムをラインアップ
――他社のサービスとの違いは?オンデマンドでグッズを製造・販売できるサービスでは、アーティストがプラットフォームに出店して販売できるサービスもあるが、当社のサービスはアーティストやコンテンツホルダーの公式ECサイトで、オンデマンドグッズ販売サービスを提供できる。自由にデザインできる点も他社と異なる点だと思う。
現在はβ版なのでまだアイテムのラインアップが少ないが、正式版のリリース時には数百種類のアイテムに対応する予定だ。他サービスだとTシャツやタオル、缶バッチ、ステッカーなどしか対応していないケースがある。Tシャツでもキッズサイズやポケット付きなどに対応し、スマホケースやネイルチップまで用意できる。単価も安く設定している。グッズ販売が「Groobee」のメインサービスではないので、安価に設定できている。
デザインできるアイテムは数百種類注文からお客さまの手元に届くまでのスピードも違う。「お届けに2週間掛かります」というサービスもあるが、「Groobee」と製造工場のシステムを連携させることで、注文が入った瞬間に入稿データを飛ばし、翌日には製造を完了し、出荷できる。アイテムによっては翌日出荷に対応できないものもあるが、Tシャツなどはそのスピード感でいける。
――多くのエンタメ企業が「Groobee」を採用している理由は?エンタメ業界でも、①アニメ・コンテンツ系 ②歌手やアイドルなどアーティスト系 ③モデルやYoutuber、Vtuberなどのインフルエンサー系ーーの3分野が主な対象となっているが、他の分野でもニーズがあればサービスを提供していく。すでにアパレルや雑貨のECサイトを「Groobee」で構築しようとしているブランドもある。
これまでに「Groobee」を導入した企業からは、「越境EC対応に強い」「ECの運用まで丸っとお願いできる」「エンタメに特化した機能がそろっている」などが導入の決め手になったという声をいただいている。
「越境EC対応に強い」という点では、BEENOSグループで「国内越境EC 年間流通総額 No.1」(東京商工リサーチ調べ)を獲得している代理購入サービス「Buyee(バイイー)」を提供しており、グループのノウハウを活用できる点が強みになっている。
代理購入サービス「Buyee」が「国内越境EC 年間流通総額 No.1」に「ECの運用まで丸っとお願いできる」という点では、グループにECを構築できるエンジニアもいれば、バナーや商品画像を制作できるクリエイティブチーム、商品登録を行うスタッフ、カスタマーサポートや物流、海外対応のリソースもある。ワンストップでエンタメ企業の収益の最大化をサポートできる。
「エンタメに特化した機能がそろっている」という点では、今回の「オンデマンドグッズ製造サービス」もそうだが、他にも「narabee(ナラビー)」というイベント物販で並ばずに商品を買うことができるソリューションなどエンタメ企業に役立つサービスを提供している。
まだ詳細は言えないが、今後もエンタメ企業にニーズがある機能をリリースする予定だ。ECサイトを構築するサービスは数多くあるが、「エンタメなら『Groobee』だよね」と皆さんに思ってもらえるところまで早期に持っていきたい。