2021.09.09

【フードデリバリー戦国時代】「Uber Eats」「出前館」切り崩す第3勢力は?!『カオスマップ』『比較表』で分析


コロナ禍を契機にフードデリバリー市場の拡大が加速している。2強といえる先行サービスの「出前館」や「Uber Eats(ウーバーイーツ)」が切り開いた市場に、国内外から参入が相次いでいる。2020年以降に参入した「menu(メニュー)」「foodpanda(フードパンダ)」「Wolt(ウォルト)」はテレビCMを展開するなど、サービスの認知拡大を急ぐ。さらに今年6月、米国最大手のフードデリバリーサービス「DoorDash(ドアダッシュ)」が日本に上陸した。戦国時代の様相を呈してきたフードデリバリーのカオスマップを「eコマースコンバージョンラボ」と共同で作成した。市場の現状を分析し、2強に食い込む注目株を探る。



【「フードデリバリー」サービスカオスマップ】


日本能率協会総合研究所は、2019年度に1700億円だったフードデリバリー市場の規模が、2022年度に3300億円、2025年度には4100億円まで拡大すると予測している。コロナ禍で新規利用者が拡大し、その後も利用者が定着して市場拡大が続くと見ている。


【フードデリバリー市場規模の推移】


そもそもフードデリバリーというと、従来はピザの宅配など店舗が自前で行うサービスが一般的だった。「出前館」は店舗の宅配サービスを束ねるポータルサイトとしてサービスを拡大した。

2016年に「ウーバーイーツ」が日本に上陸すると、市場に変化が生じてきた。「Uber Eats」は配送員のネットワークを構築し、宅配サービスを自前で提供できない飲食店のメニューも配達できる環境を整備した。取り扱いメニューの幅が広がったことで、ユーザーの利用拡大が加速した。

「出前館」も自前の配送員ネットワークを構築し、新たな参加店舗を獲得。さらにLINEの傘下に入ることで、資本力を増強し、マーケティングを強化している。

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