2021.09.05

ランクアップ、コロナ禍に「会える通販」目指す 顧客との交流増やすオンラインイベントの工夫とは?


【ポイント2「イベント当日の心得」】

社員自らすっぴんで登壇 リアル感が共感を呼ぶ


オンラインイベントでは毎回、社員自らが登壇し、スキンケアや時短メイクなどを実践で教えている。社員の中には、ランクアップに入社する以前にビューティーアドバイザーとして、1万人以上にメイクを施してきた実績を持つ者もおり、自身で簡単にできるメイクのコツなどを教えることができるという。メイクイベントの時などは、社員は最初はすっぴんで登壇しており。好評の理由として、すっぴんからメイクのコツなどを実践してみせる内容にリアル感を挙げた。


社員自らがスピーカーに

ランクアップの社員は、既存の顧客向けに発行している情報誌「マナラビューティー」にも登場しており、「『マナラビューティー』に載っていたあの人がイベントで喋っている!」という親近感が得られるとしている。社員自ら登壇することで会社の雰囲気も伝わり、信頼感の醸成に寄与しているとの考えを示した。

オンラインイベント中の離脱防止のカギとしては、チャットへの即レスを挙げた。登壇者が一方的に話すだけでは、参加者は飽きてしまい離脱に繋がる要因になるとし、その防止のため、顧客が気軽に質問できる場としてチャット欄が有効だとしている。「マナラ」のオンラインイベントでは、常に参加者からの質問チャットが飛び交っており、イベント内容についての質問はもちろんのこと、普段のスキンケアやメイクをするなかでの悩みが寄せられることもあり、その後の情報発信のヒントを得ることができるとしている。


社員がすっぴんで登壇

チャットでの質問には、的確かつ迅速に回答できるよう、イベント登壇者が口頭で回答するほか、美容知識や製品知識に秀でた社員がチャット欄で回答するなど、臨機応変に対応している。参加者側から発言するハードルが低いのもオンラインイベントの魅力であるとし、最大限活用できるよう努めているという。


【ポイント3「イベント後の心得」】

7割以上で90%以上の満足度 ご意見は次イベントに即反映


イベントは開催して終わりではなく、次のイベントをよりよくするための工夫が重要であるとし、ランクアップでは、イベント終了後には必ずアンケートを取っている。アンケートへの回答で製品をプレゼントする豪華回もあるが、一番の目的はアンケートの結果を次回のイベントに反映し、より面白いと思ってもらえるコンテンツを提供するためだ。


参加者の声

例えば、メイクイベントは好評のため、終了後に参加できなかった人や再度復習したい人からの声が多く寄せられるため、定期的に開催している。また、「普段はお会いできない社長の言葉を聞けるのを楽しみにしている」という声を受け、社長が自ら登壇し、顧客のQ&Aに答えるなどしてイベントを盛り上げているという。こうして毎回改善を図ることで、似たようなテーマであっても同じイベントはなく、同じ参加者が次のイベントにも参加してくれるとし、高いリピート率を維持している理由となっているとした。

ランクアップは、既存の顧客やまだ見ぬ未来の顧客のために、これからも様々なイベントを開催する考えを示した。新型コロナウイルス感染症の影響により様々な制約もあるが、新しいスタンダードの中で常に挑戦を心掛け、オンラインイベントを通じて少しでも楽しい時間を提供できるよう邁進していくとしている。




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