2021.09.05

杉山金属の独自ブランド「4w1h」、「ホットサンドメーカーソロ」がキャンプで人気 卸とECでニーズ開拓

調理器具のOEM製造を行う杉山金属は、キッチン用品のオリジナルブランド「4w1h」を開発し、自社ECサイトや量販店で販売している。2021年12月期におけるオリジナル商品の売上高は、前期比20%増になる見通し。1人分のホットサンドを作ることができる「ホットサンドメーカーソロ」がヒットしている。単身者向けに開発したが、キャンプグッズという新たなニーズを開拓できているという。

「ホットサンドメーカーソロ」は手軽に1人分のホットサンドを作ることができる調理器。他社のホットサンドメーカーだと食パンを2枚必要とするが、同商品は1枚を折り畳む形で具材を包むことができる。食パン2枚と具材だと、食べきれないという消費者のニーズに応えるオリジナル商品だ。


人気のホットサンドメーカーソロ

1人暮らしの若者などをターゲットに商品を開発した。商品の認知を高めるため、自社ECサイトで販売するだけでなく、量販店への卸売りも積極的に取り組んだ。

「もともと当社はOEMメーカーだが、OEM製品が商社や卸を経て、驚くほど安い価格で販売されているのを見かけ、やりきれない感情が生まれた。卸すなら直接、小売店に声を掛けようと思った。それだけでなく、顧客の生の声も聞きたかったため、ECサイトの開設も決めた」(営業部 小川陽介氏)と話す。


杉山金属 営業部 小川陽介氏

2019年9月、東京ビッグサイトで開催された、雑貨の展示会に出展した。コピーライターとともに商品の魅力を伝えるプレゼンテーションを作成し、商談を行った。その結果、ロフトや東急ハンズ、蔦屋家電エンタープライズなどとの取引が決まった。

ECサイトで顧客の声の収集はこれからだというが、商品を卸している量販店から顧客の反応を教えてもらっている。ある量販店からは、キャンプ用品と一緒に購入されているケースが多いという。顧客との距離が縮まることで、商品の新しい可能性に気付くこともできた。

「新商品をECサイトで販売しても、すぐ売り切れになる。量販店などで当社の商品を知ってくれて、ECサイトに訪れる新規顧客は多いはず」(同)と見ている。


「4w1h」
https://4w1h.shop-pro.jp/




RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事