2021.09.02

国民生活センターの「PIO-NET」、相談総数は約94万件 通販は前年比約7%増

国民生活センターはこのほど、「PIO-NET(全国消費生活情報ネットワークシステム)にみる2020年度の消費生活相談の概要」を公表した。全体の相談件数は93万9343件で、前年と比較すると232件増加した。対象データは、2021年5月末日までにPIO-NETに登録された苦情相談。

販売購入形態ごとの相談状況は、通信販売が37万2851件で前年より6.8%増えた。通信販売では、ネット通販で商品が届かないトラブルがみられた。「他の保健衛生用品(マスク)」「他の医療機器(体温計やパルスオキシメーター)」「紳士・婦人洋服」などに続き、健康食品や化粧品の定期購入によるトラブルも目立った。紳士・婦人服では到着予定日を過ぎても商品が届かず、事業者に連絡が取れないとの相談が増加した。
 
販売方法・手口別においては、テレビショッピングが増加傾向で、70歳以上の高齢者から健康食品、化粧品、医薬品類に関する相談が寄せられたという。詳細については、2021年10月に国センのホームページ上で「消費生活年報2021」として公表される予定だ。



RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事