食文化、氷漬け鮮魚の置き配も 生鮮食品の当日配送サービス「豊洲きょう着く便」で

カニやフルーツなどの高級食品のECを運営する食文化はこのほど、豊洲市場に当日入荷した食材をその日の17時までに届けるサービス「豊洲きょう着く便」を開始した。東京23区が当日配送の対象区域。同サービスでは置き配も実施している。希望する顧客に対しては、氷漬けにした鮮魚を自宅前に置き配することもあるという。
　
「豊洲きょう着く便」は、豊洲市場に入荷した生鮮食材がその日のうちに届くサービス。食文化専属のドライバーが、当日の17時までに顧客宅に荷物を届ける。東京23区以外の地域の場合、宅配業者が翌日・翌々日に配送する。
　
当日配送を利用するには、ECサイトから「豊洲きょうつく便」のメルマガを購読する。市場が開く日の前日の夕方に、ECサイトの情報が更新されると、メルマガ登録者におすすめの品を紹介するメールマガジンが届く。当日午前8時までに、当日入荷した鮮魚やフルーツ、野菜などの商品を購入すると、17時までに配送される仕組みだ。
　
食文化によると、サービス開始から約2週間で、1日平均100件前後の利用があるという。鮮度の高い食材が大量に入荷した場合には、200件以上の注文が入ることもあるという。
　
食文化の萩原章史社長は、「コロナ禍で、飲食店向けの行き場を失った高級食材を、当社が市場で買い取り、消費者に販売してきた。その結果、市場の仲買人からの信頼度が高まり、鮮度の高い高級食材を仕入れて当日配送できるまでになった」と話している。